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<アスクル火災>喉、目が痛い…住民訴え 小学校も対応、社長ら謝罪

埼玉新聞 2/17(金) 22:51配信

 埼玉県三芳町上富のアスクル物流倉庫火災は鎮火の気配がなく、17日も懸命の消火活動が続いた。現場周辺には臭いと煙が広がり、喉の痛みを訴える住民も。火災を受けて同社の岩田彰一郎社長らが近隣の企業や住宅を回り、事態の説明と謝罪を行った。

 倉庫の隣りで工場を経営する佐々木進さん(61)は「朝には消えていると思ったが、まだ煙が出ていた。24時間燃えるとは思わなかった。プラスチックの燃える臭いがした」と話す。女性従業員は「喉が痛いし、目も痛い」と煙の影響を口にする。近くに住む無職井田千代さん(80)は畑のドラム缶に腰を下ろしながら「こっちが消えたと思ったら、ほら向こうから出てきたよ。なかなか消えないね」と煙の行方を見つめた。

 倉庫から畑を挟んで北側の約400メートルにある上富小学校(山下道夫校長、児童数124人)は2日続けて集団下校の措置をとった。16日午前11時半ごろには煙が流れてきたため、屋外で活動中の児童を校内に戻らせた。大山雅久教頭(54)によると、「家が燃えちゃっているかな」と泣く低学年の児童もいたが、担任らの指導や校内放送で子どもたちを落ち着かせ、大きな騒ぎにはならなかったという。

 17日も南風に乗って煙が流れてきており、校庭での授業や外遊びを控えるようにした。消防から避難指示は出ておらず、煙で目や喉に不調を訴える子どもも今のところはいない。大山教頭は「これだけ続くとは思わなかった。早く平常の、煙が来ない生活になってほしい」と切実だった。

 約400メートル北東には「いも街道」と呼ばれる県道があり、サツマイモの生産農家や直売所が集まる。焼き芋などを販売する「OIMO cafe」の店長三国舞さん(42)は「営業にあまり支障はなく、お客さんもいつも通りの入り。何かが焼けている臭いがするぐらい。普段はこんな臭いはしない」と語った。

 現場を訪れた岩田社長は「ご迷惑をかけた近隣の方におわびをさせてもらった。仕事はできるだけ早く再開したい」と述べ、雇用や取引先への影響を最小限にしたい意向を示した。

最終更新:2/17(金) 22:51

埼玉新聞