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社会党に先祖返りした民進党 蓮舫民進党はどこへ行くのか

2016/10/1(土) 9:02配信

WiLL

プラスマイナスゼロ

 民進党の主要な支持基盤は「連合」とその傘下(日教組、基幹労連、電機総連、電力総連、鉄道総連、情報総連、郵便労組など)であり、これにいわゆる「自公連立」に反発した立正佼成会などの宗教勢力や、同和問題の当事者組織である部落解放同盟などが加わる格好である。この支持構造はおおむね、旧態依然とした旧社会党の支持基盤と何ら変わりない。2016年の参院選挙で、民進党は共産党と合意し、「野党共闘」を打ち出した。その結果、自民党に対して唯一抵抗でき、勝利を収めたのは、青森と山形の選挙区のみであった。と同時に、元来民主党が強いとされた滋賀と奈良で民進党が議席を失っているので、プラス二に対してマイナス二の、結果ゼロと相成ったのである。これは、民進党が「旧社会党」の地盤以上に、広域な有権者の心をつかんでいない何よりの証拠であろう。今夏参院選挙は、民進党が「旧社会党」の地盤を固めた結果にすぎず、その意味においては現在の民進党の限界点、つまり「最大進出点」を示したものに過ぎない。少なくとも民進党は、参院においては現状の議席以上に拡大することは難しいだろう。なぜならそれは、繰り返すように社会党の地盤をトレースしたものにすぎないからだ。
 民進党の代表に蓮舫が選ばれたのは、この民進党の「左傾化・リベラル化」の動きを決定的に加速させるである。もはや民進党内に旧民社党系議員の力はない。それでも辛うじてタカ派路線を維持する前原が300ポイントの差(前述)で蓮舫に惨敗したとなれば、民進党の傾向は明らかに社会党に先祖返りすることが確定的になった。新代表に選出された蓮舫は早々に「巨大与党との対決」を打ち出したが、それはかつての社会党が、自民党との対決を叫びながら、「プロレス」的に反自民の政権批判を延々と繰り返すだけで、実際には政権与党を担う気概も機運もないという、反自民と反安倍を前提とした、「ごっこ」的国会空転に回帰するだけであろう。
 しかしそれであっても、かつての社会党が衆参国会の約三分の一を占めていたように、「旧社会党的主張を好む一定程度の有権者」に訴求し続けるという図式は変わらない。蓮舫民進党は政権を取れないが、さりとて壊滅するわけでもなく、反自民・反安倍の一定程度の人々に支えられながら、今後も衆参でおおむね20~30%の議席を獲得するだけの政党として存続し続けるだろう。沈むように思えて、なかなか沈まない民進党は、冷戦時代に跳梁跋扈した旧社会党の亡霊であり、また言い換えればそれは旧社会党の現在形に過ぎない。

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最終更新:2016/10/28(金) 13:51
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