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アウターは“肩からちょい落とし”がいまっぽい

GQ JAPAN 2016/10/5(水) 19:31配信

セレブたちの最近のスナップ写真を見ていると、ジャケットをだらしなく着ている様子が多い思っていた。が、それはあのビッグトレンドを意識しているからなのだ。

【セレブの“肩からちょい落とし”スタイル その他画像】

この数カ月、セレブの私服をチェックしていると、まるで示し合わせたかのように同じような崩し方でアウターを着ている。袖こそ通すものの、肩まで羽織らないで着ているのだ。

この“肩からちょい落とし”は、単にだらしない着用方法に見えるかもしれないが、筆者はこの傾向の原点を推測してみた。答えはデムナ・ヴァザリアにある。

ヴァザリアは、いまのモード界で嵐を巻き起こしているデザイナーだ。メゾン マルタン マルジェラやルイ・ヴィトンで経験を積み、2014年に自身のブランド「ヴェトモン」を始めた。2015年にはバレンシアガのアーティスティック・ディレクターに起用されている。

ストリートスタイルを強烈なデザインで表現しながらも、テーラリングや素材でラグジュアリーな要素を際立たせるのが特徴。斬新なシルエットに加えて、ラグジュアリーとストリートの両極を交差させた独特のジャンルを生み出した。

彼がヴェトモンとバレンシアガのランウェイに送り出すルックは、一瞬にしてトレンドへと転化される。指の先まで包み込むほど袖の長いオーバーサイズのMA-1や、映画『タイタニック』のジャックとローズの写真を大胆にプリントしたスウェットシャツは、その典型例だろう。

カニエ・ウェストからリアーナ、セレーナ・ゴメスまで、ファッションに敏感なセレブたちがヴァザリアの服を即着用するのも頷ける。エレガントなイメージの強い世界の歌姫、セリーヌ・ディオンまでもヴェトモンのスウェットシャツを着ている。

“肩からちょい落とし”の話に戻すと、これはヴァザリアが提案するドロップショルダーに影響されて生まれた傾向だと考えられる。

ヴァザリアのドロップショルダーは首元を広く開けて、洋服全体を腕の上部まで落とす。そうすると、本来肩にくる襟元が胸のあたりまで下がったデザインとなる。バレンシアガの2016年秋冬コレクション(ギャラリー13枚目)を見ると、上半身は横に広がる誇張されたラインが形作る独特のシルエットのアウターが多く発表されていることがわかるだろう。。

ヴェトモンの2017年春夏コレクション(ギャラリー11枚目)では、オーバーサイズのダウンアウターをストラップで両肩に背負い、袖だけを通すという別タイプのドロップショルダーを提案した。

ウィメンズ・ファッションでは、ドレスやトップスのドロップショルダーはデコルテラインから肩までを自然に露出するデザインとなり、体のラインを主張することが一般的。ヴァザリアがアウターに施したドロップショルダーは洋服のシルエットを強調し、ドロップショルダーの進化型としての新鮮さを周囲に振りまくだろう。

ヴェトモンのアイテムを取り入れるセレブたちは、違うブランドのアウターと組み合わせてもドロップショルダー風に着こなすケースが多く見られる。こうして、自分がヴァザリアの信奉者であることを表現しているではないだろうか。

ヴェトモンとバレンシアガのアイテムを着用しなくてもいい。アウターを着る時に、“肩からちょい落とし”するだけでいまっぽく見える。秋冬に向けて、この簡単にできる技を実践してみてはいかがだろうか。

Words by Winsome Li (GQ)

最終更新:2016/10/5(水) 19:31

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