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コーディ・ローデスが語る、WWE離脱、BULLET CLUB入りと亡き父について

ローリングストーン日本版 2016/12/24(土) 14:00配信

プロレスもほかのエンターテインメントと一緒に成長しなければならない。

ー例えばリコシェのように、WWEに入団したことのない選手は、自分の居場所を見つけ出すという難問にどう取り組めばいいのでしょう。

前に若手選手からこう聞かれたことがある。「みんなが逃げだそうとしている場所を目指したいというのは、愚かなことでしょうか」。オレは、そんなことは全然ないぞと答えた。確かに、WWEが巨大なマネー帝国であるというみんなの幻想のバブルは弾けた。給料はいい。でも、WWEには常に、カネ以上のこと、つまりレッスルマニアという、業界最大の大舞台に立つというチャンスがあったんだ。だから、もし自分がリコシェの立場なら、そこを目指すのは自然なことだと思う。最大の舞台を目指さないといけないし、それはレッスルマニアなんだ。でも、彼のこれまでの実績を踏まえれば、彼はもはや、低賃金の育成契約で入団して、WWEのテレビに出られればそれでいいという脳天気で世間知らずの子どもではないんだよ。そこが今起きているすごいことなんだ。つまり、選手はどこでもやっていける力を手にしているんだよ。

ーではもしあなたがリコシェとの対戦を組まれたら、彼を勝たせますか?

ああ。オレは"オーヴァー(put over=勝たせる)"という言葉は嫌いだが、自分にスポットが当たる時もあれば、相手にスポットが当たる時もあるということは分かっている。オレが20代の頃には、自分のことばかりを必要以上に考えている選手がたくさんいた。アトランタで開催されたレッスルマニアでオレがレイ・ミステリオに勝った時(2011年4月3日、レッスルマニア27)、彼の人気はその後も落ちなかったが、オレは全くの別人、要注意人物として台頭したんだ。だからリコシェのような選手のためなら、勝たせてやることには何の問題もないよ。

ーインターネット上のファンやメディアが、"オーヴァー"といった隠語を使うと、プロレスラーはいら立つものですか。
数年前にオレが隠語は嫌いだと発言したら、多くの人から独善的だと批判されたから、その件については話さない。ただ、オレは隠語は使わない。弱小団体でオレを使ってくれる若いプロモーターの中には、弁護士資格でも取ったかのように隠語を駆使するヤツもいる。オレは彼らの話を聞くし、意味は理解できる。でもオレはそうした言葉は使わないから、ヤツらが本当に驚いているのが分かる。オレの口からは"ヒール"(訳注:heel:悪役)や"ベビーフェイス"(訳注:babyface:善玉)といった言葉は出てこないんだ。なぜなら、そうした言葉はもはや正確ではないからだ。BULLET CLUBはどちらだ?ヒールか、ベビーフェイスか?どちらでもない。彼らはテレビスターなんだ。隠語はかつての意味を失ってきている。だからそういう言葉を使う人がいると、何だか笑っちゃうんだよ。父はそんな言葉は使わなかった。オレは父の影響を受けているんだと思う。


「今のプロレスラーはWWEがなくてもいい。」とコーディは語る。(George Tahinos)
ーポップ・カルチャー全般でも、多様化・細分化が広がっていますから、プロレスも例外ではないですよね。

そうだね。プロレスもほかのエンターテインメントと一緒に成長しなければならない。プロレスファンはいつも、大好きなテレビ番組や映画と同列でプロレスのことを見ているからね。石器時代のような言葉を使うのは辞めよう。隠語を使うと本当に怒り出す人もいるしね(笑)。

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最終更新:2016/12/24(土) 14:00

ローリングストーン日本版

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