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Airレジ成長の鍵は「ピープルファースト」

オルタナ 2016/12/26(月) 10:56配信

リクルートライフスタイルが提供する無料POSレジアプリ「Airレジ」は、わずか3年で約25万アカウントを超え、利用店舗数を伸ばしている。急成長に至った要因の一つには「ピープルファースト」を大切にしてきたことがある。同社は12月12日に「Airレジカンファレンス」を開催し、店舗経営者などに対し、Airレジのサービスに対する考えや、今後の事業展開について伝えた。(オルタナ編集部=辻陽一郎)

■費用がかからない分、顧客に還元

リクルートライフスタイルの大宮英紀執行役員は、基調講演で「お店を取り巻くわずらわしさを一つでも解消し、自分らしいお店作りの手伝いをしたいという思いでサービスを拡大してきた」と語った。

現在はAirレジを含め、Airシリーズとして7種類のサービスを展開。受け付けや待ち時間などを管理する「Airウェイト」や、予約管理の「Airリザーブ」、カードや電子マネーでの決済を可能にした「Airペイ」などがある。タブレットが一台あれば、さまざまなサービスを利用することができる。

大宮執行役員は「店舗の業務は大変だと思っていた。機能を加えるごとに新しい端末が必要になると、その度にコストがかかってしまう。タブレット一台を『コントロールタワー』にすることで業務を効率化できる」と言う。

デザインもボタンの配置や色で感覚的に操作できるようにしたことで、従業員に操作を教える手間も省けるという。

一般的にPOSレジは、初期費用の負担が大きく、ランニングコストがかかる。開業したばかりの店舗や小規模店舗にとっては経営が成り立たなくなるというリスクもあった。

Airレジを導入したあるイタリア料理店は、月間4万円かかっていたレジコストを削減できたという。そこで、コストカット分を顧客に還元して、500円でピザを提供できるようにした。ランニングコストを削減し、経営面が安定することによって、ピープルファーストにもつながる。

■「陣痛タクシー」で妊婦に優先配車

Airレジなどを導入し従業員の業務がシンプルになることは、会計が早くできたり、接客に集中できたりと、顧客に対する従業員のサービスの質が高まるという効果も生む。

第二部のトークセッションで登壇したタクシー大手・日本交通の川鍋一朗会長は「顧客の体験をあげるためには、サービス提供者の体験をあげることが必要。そうすることで顧客に還元できる」と伝えた。

日本交通は、妊婦が予定日や病院を登録しておけば、優先して配車してくれる「陣痛タクシー」というサービスを提供する。

川鍋会長は「運転手が陣痛の妊婦さんを乗せるときは道案内に気を遣うよりも、妊婦さんに声をかけるなど接客に集中してほしいので、自動でルート案内を行うように行き先を全部登録している。IT化によって、人間味のあるサービスを提供できるようになった」と話す。

さらにすべての運転手が緊急時にも対応できるように助産師の講習を受けさせている。

大宮執行役員は「まだ至らないところもあるが、店舗の経営・運営を変えてきたことは確信している。今後もAirシリーズで商いの未来を変える手伝いをする」と述べた。

Airシリーズでは今後、Apple Payでの支払いも可能になる。クレジットカードや電子マネー、Apple Payなどを一台の端末で対応できるようになれば、さらに「ピープルファースト」のサービスになっていくだろう。

最終更新:2016/12/26(月) 10:56

オルタナ

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