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ラミレス監督の計算。「ユーノウ、優勝には 10勝投手が4人必要だ」

webスポルティーバ 1/3(火) 11:20配信

アレックス・ラミレス横浜DeNAベイスターズ監督 新春インタビュー後編

──「レギュラーはほとんどが埋まっている」と言われた野手陣についてですが、昨年は課題だったセンターラインがセカンド以外は固定され、打線も2番以外はほぼ固まりました。監督の理想は、やはりシーズンの最終盤からCSで見せた「2番・梶谷」の攻撃的な打線になるのでしょうか?

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ラミレス(以下、ラミ) 2番・梶谷は監督に就任する以前から、このチームを変えるための理想として考えていた打順です。2番・梶谷、3番・ロペス、4番・筒香。この中軸の並びに1番・石川、5番・ロマックですね。ところが梶谷と石川がケガで出遅れ、ロマックが不振。チームも勝てず、うまくいかない中で梶谷が復帰し、ようやく2番に起用してみたのですが、これもうまくフィットしない。ホームランも打てて、足もある。彼ほどの能力のある選手に代わりはいませんから、どの打順が一番フィットするのか試行錯誤しながら探していました。

 CS出場が決まった後、9月23日のジャイアンツ戦から梶谷を再び2番に置いたのは、梶谷がジャイアンツと非常に相性がいいのと、ジャイアンツ相手なので早い回に点が欲しいという希望があったからです。結果的に、1番・桑原、2番・梶谷、3番・ロペス、4番・筒香の並びがすごくフィットしたのでCSでも継続しました。今季の打線も基本的には、この並びが理想形ではあります。ですが、打順に関しては対戦相手やチーム状況によってケースバイケースになるでしょう。

 2番は戦略上、本当に重要なポジションです。つまり、梶谷を2番に置くことは、バントもエンドランもさせず、戦略なしでフリーに打たせることになります。逆に、ここに違う選手が入るということは、戦略をベースにした野球になるということです。

──打順は状況によって変わりそうですが、サードには昨年終盤戦に5番で活躍した宮崎敏郎が入ることで、ポジションはセカンド以外固定されたと言っていいですか?

ラミ いや、サードも競争になりますね。昨年の宮崎は非常にいい働きをしてくれましたが、筒香の後の5番としてはまだまだ打点が物足りなく、まだ完全なレギュラーとは言えません。基本的には沖縄でポジションを争ってもらうつもりです。

──それではキャッチャー戸柱恭孝、ショート倉本寿彦、センター桑原将志の若いセンターラインが、昨年は揃って活躍してレギュラーを確固たるものにしましたが、彼らのことはどのように評価されていますか?

ラミ 桑原は1番センターのポジションを完全に掴んでいます。彼のセンターの守備はセ・リーグのゴールデングラブを獲ってもおかしくないでしょう。戸柱はチームの最も大きな課題だったキャッチャーというポジションで、1年目からレギュラーを掴みました。配球、ブロッキングが素晴らしく、今シーズンももちろん嶺井博希や高城俊人を使いながらになりますが、戸柱が昨年と同じパフォーマンスを続けてくれれば正捕手でという気持ちを持っています。

 そして、倉本も昨年は本当によく打ってくれました。しかし、それ以上に倉本は守備での貢献が絶大です。リーグを見渡しても、彼以上にショートの守備をうまくできる選手は見当たらないと思えるほど、凄いディフェンスをしてくれたと思っています。

──ラミレス監督は就任当初から倉本選手の守備を高く評価されていますが、昨年の契約更改では高田GMが守備範囲の狭さを指摘していましたし、UZRなどの守備指標の低さが度々槍玉にあがります。それでも倉本の守備に絶大な信頼を寄せている理由は何なのでしょうか?

ラミ 確かに、昨年ショートのゴールデングラブを獲ったジャイアンツの坂本隼人と比べてみても、守備範囲は坂本の方が広いのかもしれません。ですが、エラーの数は坂本の16に対して倉本は6。僕が求める守備は確実にアウトを取ってくれること。そこまで広い守備範囲は必要とはしません。なぜなら、倉本のところに打球が飛んだ時点で、相手チームはその先の可能性はないと諦めるからです。倉本の守備は相手に絶望を与えます。今季も彼がショートにいることで、チームに大きなアドバンテージをもたらしてくれるでしょう。

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最終更新:1/3(火) 11:20

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