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中村俊輔も退団、どうなる横浜FM。揺らぐ名門はゼロからのチーム再建、今季の苦戦は必至か

フットボールチャンネル 1/9(月) 13:09配信

練習環境は劣化。選手らのストレス増

 結局中澤に対してはすぐに条件の再提示を約束し、クラブは社長名義で「ファン、サポーターの皆様へ」という声明文を発表。事態の収拾に追われることとなった。栗原勇蔵や小林祐三といった功労者たちへの対応も本人だけでなくファンやサポーターの怒りを買った。

 生え抜き、功労者、大ベテラン……横浜FMと選手の別れは辛いものが多かった。特に2011年の松田直樹との別れは、いまもサポーターの心に傷として深く刻まれている。チーム屈指の人気選手だった松田の退団を経験した過去があるため、クラブの不誠実さには敏感に反応してしまう。

 ただでさえ2016年は横浜FMにとって変化の年だった。みなとみらいにあったマリノスタウンが借地契約の満了により閉鎖となり、練習拠点が新横浜に移転。それにともないグラウンドとロッカールームなどその他の施設が離れているなど選手たちにとってはストレスが増えた。

 Jリーグの各クラブは年々練習環境の向上を図っているにもかかわらず、リーグ屈指の名門がその流れに逆らうといういびつな状況。実際にプレーする選手からしてみれば到底受け入れられるものではない。

 先日、ついに中村俊輔のジュビロ磐田移籍が発表された。直後に横浜FMは「中村俊輔選手の移籍に関して」という異例の声明をクラブ公式サイトに掲載。その中の「弊クラブはこれからも『皆さまに愛される 強い横浜F・マリノス』の実現を目指し、邁進して参ります」という一文に、一抹の不安を覚えた。

 以前「愛されたい」と宣言したあるクラブのことが頭をよぎったからだ。横浜FMと同じく“オリジナル10”の1つだったクラブは今まさに再建の真っ最中。そして、どちらのクラブも同じように背後から見下ろす巨大な責任企業の影がちらつく。

 2017年、横浜FMはゼロからの再出発となる。ピッチ上ではこれまで中村俊輔を中心に構築されていた戦術なども全てゼロから練り直さなければならない。これまでにない苦しく、険しい戦いが待ち受けているだろう。

 昨年11月末、サポーター有志が練習場に横断幕を掲げたことが話題となった。

「選手にもファンにも愛されるクラブ作りは出来ていますか?」

「タイトル奪取の為に経験のある中堅ベテランの力も絶対必要」

「社長や監督は来ては去る。しかしファンとの絆は揺るがない。来年も共に戦おう」

 果たしてこの声はクラブに届いたのだろうか。クラブ側の判断が正しかったのか、そうでないのかを証明する唯一の判断基準は2017年シーズンの結果だ。ファンやサポーターは愛情が尽きない限り共に戦ってくれる。

 ただし、愛想を尽かされたらそれで両者の関係は終わってしまうということを肝に銘じておかなければならない。彼らは愛するがゆえに誰よりも厳しくクラブの行く末を見つめている。

(取材・文:舩木渉)

※当初配信時より一部内容を修正しております。

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最終更新:1/11(水) 11:41

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