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林修の人気が衰えない理由 「100点を期待された仕事に対し、100点で返していては次はない」

1/12(木) 18:00配信

BEST TIMES

「今でしょ!」が流行語となってから今年で4年。なぜ、林先生の人気は衰えるどころか上がり続けているのでしょうか。

常に相手の期待値を超える方法を考えている

 僕が仕事をするうえで、常に考えているのは100点以上の取り方。相手が100点を期待してふってくれた仕事に対して、100点で返していては次はない。相手の期待値を超えないといけないと思っているんです。
 ただし、相手が考えている内容とかけ離れた方向性を示して、「どうだ、すごいだろう」ではダメ。あくまでも、与えられた台本に何を足せば期待値を上回れるのか。そこをじっくり考えます。

 予備校の講師の仕事も同じですね。普通にテキストをやっておしまいという先生も多いんですよ。でも、僕からすればそれはあり得ないことで、どう内容を深めるか、さらなる学習にどうつなげていくかといつも考えています。ベースとして与えられたものはいじらずに、より良くする方法を提案すること、これが僕の基本的なスタンスです。

 もっとも、テキストが明らかに悪い場合には示唆しますよ。ある予備校のテキストなんて、ゴミ箱に突っ込みたくなったほど最悪で……。でも、ただ批判するだけでは文句を言うのと変わらない。僕はなにかを批判する時には、必ず、代案を示すようにしています。もし、代案が浮かばないなら批判はしない。このスタンスは講師としての仕事でもテレビの仕事でも共通していますね。
 実際、ある番組の収録で納得がいかなかったときに、マネージャーが「あれでいいんですか?」と言ってきたことがあります。確かに僕も満足はしていませんでした。でも、そのときは代案が浮かばなかったんです。ということは、文句を言う資格もない、僕はそう考えます。

 代案を出す場合には、伝えるタイミングも重要です。収録の現場で「こうしましょう」と言うのは、交差点に入ってから助手席で「そこ、左」と指示するのと同じ。打ち合わせなど前の段階で伝えなければ反映はできません。そのタイミングを逃してしまったなら、自分のミス。たとえ納得いかない部分があっても甘んじて受け入れ、そのなかで最高のパフォーマンスを目指す。そして次の時に同じミスを繰り返さないように、より綿密に準備するしかないのです。そういったことを、全ての仕事においてずっと続けてきたように思います。
 そのせいで準備にかける時間は、どんどん増えていますが、仕事のオファーはずっと増えるいっぽうです。ありがたいことです。
 

明日の第十一回の質問は「Q11.労働問題が頻繁に報道される昨今、若いビジネスマンの働き方についてどう考えていますか?」です。※この記事は2月15日までの限定公開です

取材・文/上島寿子

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