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「サードプレイス」としての「エグゼクティブ・コーチング」

コーチ・エィ 1/12(木) 18:40配信

スターバックスのコンセプトに、「サードプレイス」というものがあります。店舗を、「家庭(ファーストプレイス)」でも「職場や学校(セカンドプレイス)」でもない、第三番目の場として提供する、というものです。

「サードプレイス」は、もともと社会学者のレイ・オルデンバーグ(Ray Oldenburg)が提唱した概念です。彼は、都市居住者には、生活上欠かせない家や職場などの「二つの居場所」に加え、「さまざまなプレッシャーから開放され、創造的な交流が発生する中間の場」として第三番目の居場所「サードプレイス」が必要であると説きます。

「サードプレイス」はなぜ必要なのか?

オルデンバーグは、「サードプレイス」の代表例として、イギリスのパブやフランスのカフェなどをあげています。そこは、自由でリラックスした雰囲気の中で生まれる対話があり、都市生活者が良好な人間関係を生みだす重要な空間であると説いています。

スターバックスは、お店を一つの「サードプレイス」として提供するために、アースカラーを基調とした温もりのある空間づくりや自然で個別対応のある接客などを意識してきました。

また、演出家の鴻上尚史さんは、著作の中で「サードプレイス」に近似した概念を「境界線」という言葉で語っています。鴻上さんの好きな場所は屋上だそうです。屋上、「そこは、職場や学校と家庭のボーダーライン」つまり「境界線」です。

なぜなら、そこには「二つの世界のどちらにも属していないことからくる、気持ちを楽にする自由がある」から。さらに、屋上は、さまざまな人々や風景が見渡せます。そこに立つと、「人間とはなんだろう?」「人生とはなんだろう?」という思いが湧いてくるそうです。鴻上さんにとって屋上は、「世界が見える場所」です。それは、一種の「サードプレイス」と言ってもいいでしょう。

さて、私たちは、多くの時間を「職場」や「家庭」の中で過ごしています。そんな中では、その場なり文化なり風土に染まり、知らず知らずのうちに思考パターンや行動様式が硬直化していくことがあります。

だからこそ、今、企業のエグゼクティブにも、「自身や組織は何者で、どこからきて、どこにいこうとしているのか」について、何の制約もなく考える時空間としての「サードプレイス」が日常的に必要なのではないでしょうか。

それをなおざりにしていることと、コンプライアンスの問題といった組織の危機は、もしかしたら相関があるのではないかと思うのです。

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最終更新:1/12(木) 18:40

コーチ・エィ

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