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ハマの番長・三浦大輔氏が説くプロ野球の処世術。新人選手へ25年の経験値を伝授

1/12(木) 17:35配信

ベースボールチャンネル

見極めが大切

 1月11日に、都内でNPB新人研修会が行われた。

 16年のドラフト会議で指名され入団した新人選手たちは、『アンチドーピング活動・脳振とうについて』、『税の意義と役割』、『薬物乱用防止について』、『暴力団の実態と手口』、『有害行為について』、そして、『先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ』という、6つの項目を受講し、最後に終了証を手にしている。

日本ハム、新人合同自主トレ初日の模様

 なかでも、注目が集まったのは、昨季まで25年間プロ野球選手として活躍してきた元横浜DeNAベイスターズの三浦大輔氏から新人選手へのメッセージだ。

 三浦は入団当時、本当にこの世界でやっていけるのかと不安に感じたことを明かしている。

「とにかく練習が大変で、ついていくのが精いっぱいだった。1年目は無我夢中にやって、春季キャンプ、オープン戦、シーズンと、プロ野球のリズムになれることが大切」

 プロ野球では、試合数も多く長い期間戦っていかなければならない。そのため、まずは1シーズンの流れを理解し、どう戦うか、いかに長くプロ野球選手として生き抜くかなど、自分で考えていくことで差がつくと三浦氏は考えている。

 また、プロ野球選手になったことで気を付けなければならない点をこう挙げた。

「(今までもらっていたお小遣いと比べて)何十倍、何百倍という大金を手にします。周りからチヤホヤされます。僕も入ったころ、勘違いをしました。練習はしんどかったんですけど、練習が終われば先輩にいろんなところに連れて行ってもらって、楽しいなーと思ってやっていたんですけど、いろんな誘惑もいっぱいありました」

 三浦氏が話しているように、結果を出せば、翌年は年俸が何倍にもなり、1億を超えることもある。だが、大金を手にすることで、感覚が麻痺して、良からぬ方向にいってしまわぬように気を付けてほしいと注意を促した。

練習はやりすぎても、やらなさ過ぎてもだめ

 3年目、三浦氏は体調に異変を感じていたが、一軍にいたい一心で無理をし続けたことがあった。

「ユニフォームを着たら動くけど、練習が終わって、部屋に帰るとすごくだるかった。でも言えず、どうすることもできなくなって、トレーナーと病院に行ったら即入院になった。シーズン中、病院の(ベッドの)上で一軍の試合を見て、これほど辛いことはなかった。打たれたっていう悔しさは頑張れば取り戻せるけど、シーズン中みんなが戦っている場に居られないことが悔しかった。それは今でも悔しい」

 悔しい思いをしたことで、体調管理の大切さを実感。その経験から、自身の身体について勉強し、身体にいいものをどんどん取り入れるようになった。その結果、完治はしていないが、少しずつ軽い症状になっていったという。

「ケガはしちゃダメだけど、やらなさすぎもダメ。自分にしか分からない痛みがある。無理して、オーバーワークになって半年棒に振ったりするのはよくない。だからといってやらなさすぎるのも、いつまで経っても変わらない。このあたりの見極めをするのは難しいけど、そこができないとこの世界はやっていけない」

 長くプレーするためには、土台を作ることはもちろん必要だ。それ以外にも、自分の限界を知り、トレーナー、コーチに相談しつつ、オーバーワークにならない程度にやっていく。短期間で変えると考えるのではなく、長いスパンで考えていくことが大切だと、力説する。

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