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インスタグラム、ストーリーの「全面広告」始動 売上4千億円突破へ

1/12(木) 12:10配信

Forbes JAPAN

インスタグラムが昨年8月に始動した「ストーリー」機能に、新たにフルスクリーン広告が導入される。1月11日、フェイスブック傘下のインスタグラムは30社以上のグローバル企業の広告のテスト配信を開始。ロレアルやナイキ、コカ・コーラやネットフリックス、バズフィードらの企業が参加している。



インスタグラムはこの広告を今後数週間のうちに、全広告主が利用可能にする。新たな効果測定ツールも公開し、「ビジネスプロフィール」を持つ企業アカウントは、個別のストーリー広告へのリーチやインプレッション、リプライや離脱を確認可能になる。

ストーリーは現在、1億5,000万人のデイリーユーザーを獲得しており、3ヶ月前の利用者数1億人から急上昇を遂げた。調査企業eMarketerはインスタグラムが今年、36億4,000万ドル(約4,200億円)の広告売上をもたらすと予想している。

インスタグラムの担当者は「ストーリーは今やメインストリームの広告ツールに成長した」と述べ、メンションやブーメラン、ステッカーやリンクを統合的に広告に利用できる点を強調した。「企業はストーリー広告を通じ、消費者が製品に抱く親密度をさらに確かなものにできます。消費者のナマの声を伝えることで、効果的な広告を行なえます」と述べた。

ストーリー広告は写真や動画の活用が可能で、投稿には「スポンサー」表示が添付される。「ターゲットを絞った広告配信を行なう上で、インスタグラムのストーリー広告は現在のモバイル広告の分野で最も洗練された手法の一つです」と同社の担当者は述べた。

インスタグラムの現在のデイリーアクティブユーザーは3億人。月間アクティブユーザーは6億人に達しているが、ストーリーの利用者は増え続けている(競合のスナップチャットのデイリーアクティブユーザーは1億5,000万人と伝えられている)。

広告効果は他のSNSの5倍との声も

同社の直近の報告によると、ストーリーで最も見られているコンテンツの3分の1は企業アカウントが作成したもので、全インスタグラム利用者の4分の3近くが企業アカウントのフォローを行なっている。投稿されたストーリーの5本に1本に対し、ユーザーからダイレクトメッセージが送られているとのデータもある。

英国のファッションブランド、マルベリーによるとストーリーへの投稿は、自社サイトへトラフィックを呼び込む非常に強力な手段だという。同社によるとストーリーに添付したリンクは他のSNS投稿に比べ、約5倍の誘導効果があるという。また、ストーリー投稿の7割はサウンドをオンにした状態で見られており、より没入感の高い告知効果を生んでいる。

エアビーアンドビーはストーリー広告内で、新機能の「エクスペリエンス」の告知を行ない、味噌汁の作り方を学ぶレシピ動画を掲載した。同社は米国内の18歳以上の男女にターゲットを絞った広告をインスタグラムで配信した。

エアビーアンドビーのマーケティング主任は声明で「インスタグラムのストーリーを通じた没入感の高い広告で、利用者を新たな冒険へと誘い出すことができる。体験に根ざしたストーリーを配信することで、旅行者たちを新たな旅へと向かわせるのです」と述べた。

インスタグラムは今後、Eコマース向けの新たな広告ツールも実装していく計画だ。インスタグラムが広告ビジネスに参入したのは現在から1年少し前のことだった。

「2017年のスタートにあたり、広告ビジネス分野でこれまで以上に効果的なコンビネーションを持つプロダクトを送り出すことが出来ました」とインスタグラムの担当者は述べた。

Kathleen Chaykowski

最終更新:1/12(木) 12:10
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