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インスタグラム大国「マレーシア」 ネット人口の7割が利用中

1/15(日) 11:00配信

Forbes JAPAN

東南アジアで人気のSNSといえばフェイスブックだったが、2016年にはインスタグラムが大きく追い上げた。インスタグラムの世界の月間アクティブユーザーは6億人に達しているが、増加したユーザーの大部分を東南アジアの人々が占めている。調査会社Kantar TNSのレポートによると、フィリピンでは2015年から2016年の間にユーザー数が50%も増えた。



東南アジアで最もインスタグラムの人気が高いのがマレーシアで、ネットユーザーの73%がアカウントを所有。アジア太平洋地域でナンバーワンとなっている。現地のインスタグラム・セレブの代表にあげられるのが、ブロガーでファショニスタのVivy Yusofだ。彼女は東南アジアのデザイナーによるファッション商品を取り扱うサイトFashion Valetを立ち上げた。

商品は女性イスラム教徒の目から選んだものが多く、イスラム教徒の多いマレーシアで受け入れられている。Yusofのインスタグラムのフォロワー数は82万7,000人で、Fashion Valet(フォロワー数41万6,000人)や彼女が経営するライフスタイル関連のブランドThe dUCk Group(フォロワー数19万8,000人)の宣伝にも活用している。

投稿している写真はありがちなセルフィーではない。子供の写真などプライベートなものもあるが、そのほとんどがプロ級の出来栄えのファッション関連ショットだ。Yusofによる写真は雑誌とは違ってリアルな世界で撮影されているため、ユーザーが商品を手にした姿を想像しやすいことが強みになっている。

オンラインメディアTally Pressがまとめた「マレーシアで最も影響力のあるインスタグラマー100人」によると、そのうち32人が2015年の時点で50万人以上のフォロワー数を誇っている(人口3,000万人の国としてはまずまずの数だ)。その多くはYusofのようにSNSでの人気を基盤にビジネスを展開している。

女優のNora Danishは自身のブランド「Owl by Nora Danish」を420万人のフォロワーに売り込んで成功。女性イスラム教徒らのファッションリーダーとなっている。340万人のフォロワーがいる人気マレーシア人歌手のDato’ Siti Nurhaliza Tarudinは、化粧品とフレグランスのブランド「Simply Siti」を展開している。

セレブがインスタグラムを活用して宣伝を行なうことにおいて、マレーシアは特別にうまくいっている国かもしれない。だが、他の東南アジア諸国でも応用できる可能性がある。消費者保護法が不十分で偽広告の多いカンボジアやラオス、ベトナムのような国では、従来の宣伝方法よりもインスタグラム広告のほうが、信頼性の高いプロモーションを実現できるかもしれない。

Erin Hale

最終更新:1/15(日) 11:00
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