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「自己肯定感」が低い人に現れる"残念な症状"

東洋経済オンライン 2/6(月) 8:00配信

 同じような経験をしているのに、ぐんぐん伸びる人と停滞する人がいます。その違いは、いったいどこにあるのでしょうか?  どんどん挑戦的に行動を変えていける人と保守的に行動を変えない人の違いは、何なのでしょうか? 

 筆者は2006年から10年以上にわたり、学校や企業で、どうすれば人の行動がよりよく変わるか(専門的には「行動変容」と言います)をテーマに人材育成を実践してきました。具体的にはITシステムを使い、どんな目標を立てたか、実際に行動できたかどうか、自分で行動をどう振り返ったかを、のべ1万人以上をモニタリングし、分析してきました。

 その中で、伸びる人と停滞する人の違いは『自分と本音で向き合えている人とそうでない人の差』であることがわかってきました。

 そして自分と本音で向き合えるかどうかについては“自己肯定感”が肝であることがわかったのです。

■自己肯定感とは

 自己肯定感(self-esteem:自尊心)は、自分のあるがままの姿を受け止め、「自分は大切な存在だ」と心から思える状態です。

 自己肯定感が高い人は、楽観的に物事を考えることができるので、少々不安であっても前向きな行動を起こすことができます。また自分の気持ちを開示することができるので、周りからのアドバイスも受けやすく、ぐんぐん成長することができます。

 その逆に自己肯定感が低い人は、悲観的に物事を考えてしまう傾向があります。新しい行動を起こそうとしてもリスクを考えて踏みとどまってしまい、前に進むことができません。私は悲観的であることが悪いとは思いません。リスクを考えて対処することも大事だからです。ただ過剰にリスクを考えすぎることにはデメリットがあります。

 自分で今の自己肯定感の状況はどうなのか、観察できる技術を身に付けると、もっと日々が楽になるはずです。

自己肯定感が低いときに現れる3つの傾向

 自己肯定感が低いときに現れる3つの傾向があります。以下、自分にあてはまるかぜひチェックしてみてください。

 1.「不安」が先に立ち、人からの感謝の言葉を受け止められない

 人に何かしてあげたときに「ありがとう」と言わたり、「ニコッ」とされたり、お礼の品をもらったりして感謝の気持ちを表されることがあります。ところがそれを素直に受け止められず「うれしい」「幸せ」という感情が湧きあがりません。逆に「不安」になり、「何か裏があるのではないか」と勘ぐったりします。

 2.忠告されたときに「怒り」が湧き上がる

 人から注意されたり忠告されたりしたとき、自分が非難されたり、否定されたと感じて、「怒り」が湧き上がります。相手は自分のことを思って言ってくれているのに、それをアドバイスとして受け止められず、敵視してしまうのです。

 3.「恐れ」から、失敗をしたときつい言い訳をしてしまう

 失敗をしたとき、それを素直に受け止めることができません。また迷惑をかけたとき謝ることができません。そしてつい言い訳をしてしまいます。また誰かに責任転嫁をしてしまいます。「恐れ」からくるものですが、素直になれず自分を正当化しようとするのです。このときの口癖は

 ・「時間がなかった」

 ・「忙しかった」

 ・「私は悪くない」

 が典型的なものです。

 どうでしょうか。みなさんも当てはまることがあるでしょうか。

 「不安」「怒り」「恐れ」

 自己肯定感が低いときには、このような「マイナス感情」がコントロールできないという特徴があります。では、なぜそんな状態に陥ってしまうのでしょうか。

■私たちを守るのも、成長を阻害するのも、同じ心のフタ

 私たちの心の奥には純粋な心が眠っています。まるで子どものようなピュアな心です。これは、純粋すぎて傷つきやすい本音の感情です。よって私たちは傷つかないように心にフタをします。心理学ではペルソナ(役割性格)というものですが、私たちを守っているものとも言えます。ところが、このフタが私たちの成長を阻害しているとしたら驚くでしょうか。

 フタを閉めたままだと「取り繕う」ような思考になります。固定観念にとらわれた考えをします。「私はこういうタイプ」などという言い方はその典型です。自分を決めつけることで、傷つかないようにしているのです。2016年にヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の中で、主人公の津崎平匡が「プロの独身」を自認していたのも同じようなことです。

 こうした思考に陥っていると、日頃から自分の本音とあまり向き合うことがありませんから、自分の感情の扱いがとても苦手になります。そして、ちょっとしたことで「不安」「怒り」「恐れ」が増幅され、過敏に反応してしまうのです。

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最終更新:2/6(月) 18:05

東洋経済オンライン

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