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緊急対談:SMAPとは何だったのか?稲垣吾郎は、名・編集長である。

2/8(水) 19:24配信

otoCoto

“人間関係”も“会社”も、スタートより、終わらせる方がずっと難しい。デビュー25周年の昨年大晦日、遂に解散したSMAPから、私たちは何を受け止めたらいいのだろうか。

これまでSMAPメンバー出演の映画の撮影現場で密着取材し、3年半に渡ってSMAPのオフィシャルコラム『Map of Smap』でライターを務めた相田冬二、そしてカルチャーとしてのSMAP特集をいち早く組んで話題を呼んだ雑誌『Invitation』の元編集長・小林淳一のふたりが、数回にわたって批評、考察していく連載『「SMAP」とはいったい何だったのか』。

今回は、メンバーの中でいちはやくブレイク、その後はコメディもできる二枚目俳優として開花し、いまでは映画評論など多彩な仕事を手がける、稲垣吾郎さんについてです。


相田冬二(以下、相田) 1月にやったドラマ『不機嫌な果実スペシャル~3年目の浮気~』(テレビ朝日系)をつい、前編、後編まとめて観ちゃって(笑)。稲垣吾郎はかつて妻だった栗山千明をいまでも想っているという設定なんですが、連ドラの時よりさらに振り切ったシークエンスが満載なんですよ(笑)。あそこまでいくと、ほとんど“ストーカー”じゃないか?という世界なんだけど、稲垣は見事に成立させるんだよね。男の純情を見せて、ほとんど意味を超えた感動に持っていく。これはその都度ちゃんと役を形にしているということ。「キャラクターがどう」とか、「この台詞はおかしい」とかは一切考えないし、そんな言葉は稲垣の辞書にはないんだと思う。ただ与えられたシークエンスを成立させるために、それを的確に演じるのみ。役者として(作品の)“部品”になれる人。職人に近いよね。派手じゃないと思う人もいるかもしれないけれど、僕はすごいなと思う。SMAPのダンスを観ていても、稲垣の動きはすごくキレイ。足運びとか非常に的確でスマートなんですよね。「型の人」だと思います。

小林淳一(以下、小林) わかりますよ。稲垣吾郎って、とても身体的な存在だなと思います。星護(監督)が、なぜあんなに稲垣を気に入って、『ソムリエ』(フジテレビ系)や『金田一耕助シリーズ』(フジテレビ系)といったドラマに続けて呼んだのかと言うと、「型の人」だったからだと思うんです。考えてみても、「ワイングラスを持って、屋根の上に立つ」なんていう姿を画として成立させてしまう人なんて、ほかにいないじゃないですか(笑)。そこが稲垣のスゴさだと思うんです。

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最終更新:2/8(水) 19:24
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