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転職活動の「自画自賛大会」におののく

文春オンライン 2/9(木) 7:00配信

「舐めててすみませんでした」

 2016年10月某日。私は心の中で転職活動の神様に謝罪しました。そんな神様がいるのかは知りません。ですが、八百万の神がおわすこの国、転職活動の神様ぐらいいるのではないでしょうか。その神様に謝りながら、すっかり冷えてしまったコーヒーを口にしました。

 その頃、私は毎日のようにスターバックス(スタバ)で職務経歴書と格闘していました。

転職活動という自画自賛大会におののく

 職務経歴書とは、読んで字のごとく、自分がどのような仕事をしてきたのか、その経歴を記したものです。

 さかのぼること8ヶ月前、転職活動をしている友人に、はじめて職務経歴書なるものを見せてもらいました。そのときの私の心情を、何と表現したらいいでしょうか。

「何億円のプロジェクトリーダーを務め、○○を達成」
「○○を前年比120%増加させた」……(○○は、私の知らないカタカナ語)
 

 友人は優秀ですが、ごくごく普通の日本人の感性の持ち主です。なのに彼女は! 書類の上で! 自分を! 褒めたたえていたのです!! 

 私も謙遜を美徳とする日本人です。ですが、転職市場においては、まるで自分が唯一無二の優れた存在であるかのようにふるまわないといけない――。のけぞっていると、職務履歴書とはそんなものだと友人に諭されました。

 パッとしない元新聞記者である私の経歴をどうこねくり回しても、こんな素晴らしい職務経歴書は書けそうにありません。当時の私は疲れ切っていました。大したことない自分の経歴を石膏で塗り固めて、転職市場という名の自画自賛大会に飛び込むほどの体力も精神力も残っていませんでした。

 しかし、転職市場という名のバトルフィールドにおいて、職務経歴書は初期装備中の初期装備です。これなくして戦うことはできません。しばし思案したのち、私は敵前逃亡(短期留学)することに決めました。そう、あのとき、私は職務経歴書に不戦敗を喫したのです。

キヨシマの転職活動メモ
一、仕事を辞めてから転職活動するなら、職務経歴書を書く気力と体力をとっておけ

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最終更新:2/10(金) 13:45

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