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NASAも取り組む火星移住計画 着陸地点はどこに?

NIKKEI STYLE 2/12(日) 8:10配信

 ナショナル ジオグラフィックは2月14日から、『マーズ 火星移住計画』の日本語吹替版の放送を開始する。同番組は、巨匠ロン・ハワードによる制作総指揮の下、火星への有人探査そして移住を目指す人類の挑戦を描いた作品だ。ドキュメンタリーとドラマを融合させた新手法により、火星探査の最新情報と、スリリングなSF物語の両方を堪能できる。日本語吹替版では、朴ロ美(※ロは王へんに路)、杉田智和、中村悠一、井上麻里奈、坂本真綾、安元洋貴などの豪華声優陣を起用した。

 番組『マーズ 火星移住計画』と連動して、そのドキュメンタリー部分をさらに深く掘り下げているのが、書籍『マーズ 火星移住計画』(日経ナショナル ジオグラフィック社 刊)だ。番組の背景にある科学的な研究や、宇宙開発の現状、人類が移住するための課題などを明らかにしている。探査機がもたらした美しい火星の姿、開発が進む新型ロケット、検討されている火星基地の想像図など、約200点の写真・イラストを収録する。

 ここでは、書籍『マーズ 火星移住計画』の中から、火星に降り立つ人類の「着陸地点」について紹介しよう。

着陸地点はどこに?

 火星で人類が最初に降り立つべき地点はどこだろうか。主な条件の洗い出しはすでに終わっていて、米航空宇宙局(NASA)は具体的な着陸地点の検討に着手している。

 着陸の候補地点はNASAが定めたガイドラインをすべて満たしている必要がある。第一に、拠点となる場所の周囲100キロメートル以上が探査対象区域でなければならない。着陸地点は北半球でも南半球でも構わないが、緯度が50度以下の低緯度地域に限られる。また、3~5機の探査機の着陸が可能で、4~6人のクルーが約500ソル(火星日、火星の1日は24.6時間)にわたって任務を継続できるような環境が整っていることも必要だ。当然ながら、場所選びの最優先事項は安全に着陸できるかどうかだ。

 望ましい地点とは、探査部隊が任務を遂行できる条件が整った場所である。つまり、NASAが「関心領域」に指定した地域で科学調査を行えること、さらに火星で人間が生命を維持するための資源が手に入ることが求められる。後者の点でNASAが絶対条件として掲げる項目がある。それは水だ。例えば15年間火星に滞在するなら、少なくとも100トンの水を現地で調達できるようにしなければならない。

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最終更新:2/12(日) 8:10

NIKKEI STYLE

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