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「ソフトバンクiPhone向け格安SIM」がついに登場へ 得するユーザーは誰?

日経トレンディネット 2/15(水) 12:00配信

 古株のMVNO(仮想移動体通信事業者)である日本通信が2017年2月1日、ソフトバンクと相互接続に合意した。3月22日からはソフトバンクのMVNOとして格安な通信サービスを提供する。当初は協議がまとまらず、合意に至るまでには、総務省に申し立てをするなどの紆余曲折があったようだ。そこまでして日本通信がソフトバンクのMVNOにこだわったのはなぜなのか。

●日本通信がこじ開けたソフトバンクとの相互接続

 2016年、コンシューマー向けのサービスをU-NEXTとの協業に移行し、自らは法人向けサービスや他のMVNOのネットワーク支援に専念することを表明した日本通信。MVNOの老舗でありながら、表舞台から一歩退くかにも見えたが、今年に入り新たな動きを開始した。

 2017年2月1日、ソフトバンクと相互接続に合意し、ソフトバンクのMVNOになったと発表したのだ。同社の発表資料によれば、今回の合意を受け、3月22日から、ソフトバンクのSIMロックがかかったiPhone・iPad向け格安SIMの提供を開始するという。

 現在、活況を呈しているMVNO市場だが、実はソフトバンクの回線を用いたMVNOは、飛騨高山ケーブルネットワークが提供する「Hitスマホ」など極少数だ。KDDI(au)のネットワークを用いたMVNOも、UQコミュニケーションズの「UQ mobile」など数が少なく、9割以上のMVNOは、NTTドコモのネットワークだ。

 通信方式が特殊なKDDIは別として、NTTドコモと同種の回線を持つソフトバンクのMVNOが少ない理由の1つは、MVNOがキャリアから回線を借りる際に支払う「接続料」が、主要3キャリアの中で最も高かったためだ。MVNOの多くは低価格であることを最大の武器としていることから、運用コストを下げるため、接続料は少しでも抑えたい。それゆえ、接続料が最も安いNTTドコモからネットワークを借りるMVNOが多いのだ。

 またソフトバンクが自ら、低価格の通信サービス「ワイモバイル」を提供していることも、同社のMVNOが少ない理由の1つだ。ワイモバイルはソフトバンクの一部であるため、ソフトバンク自体の戦略や意向を反映させやすい。一方、自らコントロールしづらいMVNOに対しては消極的だったのだ。

 今回の日本通信の発表は、そうした現状を変えるとともに、ソフトバンクのネットワークを利用したMVNOが今後、急増する可能性を高めたといえるだろう。だが、合意に至るまでには紆余曲折があったようだ。

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最終更新:2/15(水) 12:00

日経トレンディネット

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