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ローマの中古市場「メルカティーノ」は アンティーク好きのパラダイス!

2/21(火) 12:01配信

CREA WEB

まるでガラクタ市のような雰囲気に掘り出し物が見つかりそうな予感!

 先日、久しぶりにうちへ遊びに来た友人がつけていたネックレスが素敵だったのでそれを褒めたら、「メルカート・ウザート」で見つけたという。このところ、ときどき耳にするメルカート・ウザート(Mercato Usato)。直訳すれば「中古市場」である。

 いらなくなったものを持ち込む人が残して行く品を、欲しいという人が安価で買っていく。売り手側は持ち込み商品の査定を受けてOKであれば店内に陳列することができ、それが売れたら収入を得るというシステムだ。

 メルカート・ウザートに人気が集まる背景には長年続くイタリアの不況もあるのだが、使えるものはなるべく捨てたくない、できるなら活用したい(してもらいたい)、というエコロジーに対するイタリア人の思いが強いからだろう。

「この服もそうなのよ」と、得意気にひとまわりしてみせる友人。服に関しては少々レトロ過ぎるというか、昭和っぽい雰囲気で今イチだったのだが、ビジューが充実しているという彼女の言葉に惹かれ、早速、ローマ・モンテヴェルデ地区にあるお薦めの店「メルカティーノ」を覗いてみることにした。

いざ、メルカート・ウザートへ!

 フランチャイズ展開をしているメルカティーノはイタリア全土に200カ所の店舗を持つ。「広いから気後れしないように。じっくり探した方がいいわよ」。彼女のアドバイスどおり、私が訪れたモンテヴェルデ店は規模が大きくとにかくだだっ広い。

 半地下にある店内は、店と言うよりもガレージのなかに設置されたガラクタ市と言った方がぴったりだ(苦笑)。

 視界に飛び込んで来る無秩序に置かれた(少なくともそう見える)大量の商品に面食らうも、すぐに気を取り直し、まずはお目当てのビジューが並ぶコーナーへ向かったのだが、ウインドウに並んでいる品はどれもぱっとしない。

 その先に大量に並ぶ衣類やその奥のケースにディスプレイされている小物も今ひとつ。ただ、衣類はラックに無造作にかけられた状態でアイテムごとにまとめられているわけでもないので、ひとつひとつ根気よくチェックすれば掘り出し物が見つかるのかも。そういう作業が好きな人は楽しめるのだろうが、根性なしの私はさっさと見切りをつけ、食器類のコーナーへと向かった。

 ワイン好きの私はグラスにも目がない。家飲みであろうと、いや、家飲みだからこそ、選んだワインやそのときの気分で使うグラスを決めている。蚤の市やアンティーク市でも目が行ってしまうのはグラス類である。そして嬉しいことにイタリアでは、探せばリーズナブルな値段で様々な中古のグラスが手に入る。

 というわけで、ビジューを買うつもりで訪れたメルカティーノで得た戦利品は、結局グラスになってしまったのだが、食器やインテリア雑貨、アンティーク家具の類いは、入荷の多い時期にあたれば、掘り出し物に出会える可能性がなきにしもあらずという印象を受けた。

Mercatino(メルカティーノ)・モンテヴェルデ地区
所在地 Viale dei Quattro Venti, 77
電話番号 06-5895258
営業時間 9:30~20:00(祝日を除き年中無休)
http://www.romamonteverde.mercatinousato.com/

村本幸枝(むらもと ゆきえ)
1989年ローマに移住。イタリアで法人を立ち上げ、無料日本語情報誌「ラ・プリマ」を創刊(2000年休刊)。2001年、株式会社アッティコ設立。FIFA日韓W杯イタリアチーム帯同、イタリアフェイスティバル in 東京ドーム他、イタリア関連のコーディネートを数多く手がける。現在は日本とイタリアを半々で過ごし、TV・雑誌の他、イベントや企業視察研修旅行など、幅広い分野で日伊間のコーディネートを手がけている。

村本幸枝

最終更新:2/21(火) 12:01
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