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汗を抑えるだけじゃない! 制汗剤が持つ「自信回復」効果とは

2/23(木) 17:12配信

オトナンサー

 近年、活性化する制汗剤市場――。製品の種類も、従来のスプレータイプのほか、ジェルタイプのものが発売されるなど多様化しています。そんななか、ワキガ・体臭・多汗症に詳しい五味クリニック院長の五味常明さんは「制汗剤は汗を抑えるだけでなく『自信回復剤』としても効果があります」と指摘します。その意味を聞きました。

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終わりなく続くストレス

 わき汗に悩む人は、2つのタイプに分かれます。汗が本当に臭う人と、「自己臭恐怖症」と呼ばれる、自分の汗が臭うと“思い込んでいる”人です。

「両タイプに共通するのは、『自分が他人に対して不快感を与えている』という罪悪感を持っていること。一人で悩み苦しむことで、自分の存在に否定的になり、自信を失い、最悪の場合、退職につながることも。企業にとって良いことは一つもないのです」

 そもそも人間はストレスを感じると、ミネラル分を多く含んだ臭い汗をかくと五味さんは指摘します。その結果、以下のようなスパイラルに陥るそうです。五味さんはこれを「ニオイ・ストレス・スパイラル」と呼びます。

1.臭いと思われているのでは?

2.臭いを気にしてストレスがたまる

3.さらに汗をかく

(1~3の繰り返し)

「他人の汗の臭いをかいで、自分もそうなのではと思い込み、また余計に汗をかく。それが『ニオイ・ストレス・スパイラル』です」

 そのスパイラルを断ち切るには、制汗剤が必要です。汗を抑えるといった本来の「実利的」な役割以外にも、「心理的」な効果があるからだといいます。「制汗剤を使っている安心感がストレスを減らし、自信を取り戻させるのです」。

他人の臭いで脳の働きが鈍ってしまう

 実際、汗の臭いがビジネスに与える悪影響はどのようなものでしょうか。五味さんが2010年に消費財メーカー「シービック」と行った実験で、他人の臭いが仕事の集中力を低下させることが分かったといいます。

「20~30代の男性2名を対象に、無臭のシャツと汗の臭いが付いた自分のシャツ、前日1日汗をかいて過ごした他人のシャツをそれぞれ、かいでもらいました。その後、それぞれの脳に流れる血量を測定したところ、無臭のシャツと汗の臭いが付いた自分のシャツをかいだ時には、血流量が多く、脳が活発に動いていましたが、他人のシャツをかいだ時は血流量が少なく、脳があまり働いていないことが分かったのです」

 結果、ビジネスにも影響が出るといいます。予想以上に、人間は他人の臭いに敏感なようです。

冬の厚着は、臭いの元になる

 五味さんが1984年にクリニックを開業した時、患者の大半は女性でしたが現在は半々といいます。「男性ビジネスマンの、自分の臭いケアへの意識が高まってきたのです」。

 現在は2月。暦の上では春ですが、まだまだ冷え込む日が続きます。「寒い時期はコートやセーターなど、汗が蒸発しにくい服を着るため、臭いの元になりやすい。加えて基礎代謝が夏より高いこともあり、実は汗をかきやすい時期なのです」。

 本当に臭う人と、臭うと“思い込んでいる”人にも効果的な制汗剤。四季の特性も背景に今後もマーケットが拡大しそうです。

オトナンサー編集部

最終更新:2/23(木) 18:22
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