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プレミアムフライデー、オフィス街飲食店は「大迷惑」な理由

ダイヤモンド・オンライン 2/24(金) 6:00配信

 2月24日、月末の金曜日に早期退社を促す「プレミアムフライデー」がいよいよ始まる。旅行業界や外食業界などで個人消費が増えて、経済が活性化するとされているが、意外にもオフィス街の飲食店では、「大迷惑」という怒りや不安の声が大きい。(ダイヤモンド・オンライン編集部 山本猛嗣)

● プレミアムフライデーは 「血の金曜日」

 「プレミアムフライデーなんて凄い迷惑」「なんで月末の金曜日なんかにやるのか、非常に腹立たしい」「我々にとっては『血の金曜日』だ」……など、東京都内のオフィス街の飲食店のオーナーからは「プレミアムフライデー」に対する“恨み節”や不安視する声が絶えない。

 「プレミアムフライデー」とは、毎月末の金曜日午後3時前後の早期時間帯に退社を促す取り組みだ。経済産業省が「旗振り役」となっており、官民でつくる協議会が設置されて、今年2月24日に初めて導入される。

 働く人は早く退社することができ、旅行などのレジャーや食事を楽しめる。このため、個人消費が増え、経済が活性化することが期待されている。本来ならば飲食店、つまり外食産業にとっては大きなプラスになるはずである。

 それなのに、なぜ、オフィス街の飲食店はプレミアムフライデーに対してネガティブな見方をしているのだろうか。

 実際、関係者に聞いてみると、その理由は非常に明白かつ自然なものだった。「プレミアムフライデーはむしろ、大幅な売上減につながる恐れが大きい」からだ。

 外食業界に詳しい外食広報会の栗田朋一代表は「午後3時に会社が終わったら、すぐ飲みに行こうなんて人はいるはずもなく、家族がいる人なら帰ってしまいます。土日を合わせて旅行する人もいるでしょうし、たくさん食材を買ってきて、ホームパーティをやる人も多いと思います。いずれにしても会社近くの飲食店は『素通りしてしまう』と危機感を持っているのです」と説明する。

● 月末の金曜日は「稼ぎ時」 1.5倍の売上が吹っ飛ぶ?

 特にオフィス街の飲食店にとっては、今月末の金曜日は多くの会社が「給料日」ということもあり、「稼ぎ時」である。本来ならば、通常日の1.5倍以上の売上が見込めるという。仮に、それが大幅に減るとなれば、衝撃が大きいのも納得できる説明である。

 特に、都内の丸の内、大手町、京橋、日本橋、銀座周辺の飲食店では、危機感が強い。というのも、政府のイベントや活動に協力的な経団連に所属する大企業の客が多いからだ。

 実際、「金曜の夜、普通に営業していれば客は来るのに、政府は何てことしやがるんだ!」「何で月曜にやってくれないの?」との本音の声が聞こえている。

 そのせいか、オフィス街の飲食店によるプレミアムフライデーのイベントを見ると、あの手この手で『逃げる客』を引き止めようとする“努力”が垣間見られる。

● あの手この手のイベントで 顧客を引き止める

 その多くは特別な割引メニューの設定などだが、通常は2~3時間程度の飲み放題メニューを6時間に延長する店もある。なかには食事の前にビジネス交流会などのイベント設ける店も。「要は、食事には早い午後3~6時の時間帯をどうにかして、その後の飲食につなげる仕掛けができればいいんです。この時間帯で、ブライダル相談会、料理教室、焼き鳥を焼く体験などの準備をしている店もあります」(栗田氏)。

 さて、実際はどうなるのか。そこは蓋を開けてみなければ、わからない。

 カギを握る「客」側であるオフィス街の会社員に聞いてみると、「月末の忙しい時期にそんなに早くは帰れない。プレミアムフライデーはおそらく定着しないだろう」(40代、金融)、「早く帰ってもやることもない。家族からは煙たがれるだけなので、いつも通りに働く」(50代、製薬)などの声も聞こえてくる。

 ある店主の「(売上減が)杞憂に終わってくれれば、ありがたい」という声が印象的だった。

ダイヤモンド・オンライン編集部

最終更新:2/24(金) 10:10

ダイヤモンド・オンライン

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