ここから本文です

侍Jも要注意。“史上最強”中国、メジャー経験者多数で投打に安定【WBC戦力分析】

2/26(日) 11:30配信

ベースボールチャンネル

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月7日から順次始まっていく。現地にいる多くの野球評論家は「中国代表の3連敗もあり得る」と予想しているが、果たしてどうなるのだろうか。

美人すぎるプロ野球選手・加藤優

チェンの参加で中国代表の実力向上につながる

 今回のWBC中国代表は、初めてメジャーリーグ所属の選手を投入している。

 パナマ出身のブルース・チェンは、メジャーリーグで通算15年プレーしていた経緯もあり、パナマ代表のベテラン投手として、2006年と2009年のWBCに出場した。

 中国・広東省出身のチェンの祖父母が1940年代にパナマへ移住。その関係もあり、チェンは同国で生まれ育った。スペイン語と英語が堪能のため、米国人コーチとのコミュニケーションは問題ないが、チームメイトとの意思疎通に少し苦労している。

 メジャーでの通算成績は82勝81敗。39歳でも全体的に中国代表の実力を向上させられると考え、今回のWBCで投手の柱的存在になるだろう。

 ジョン・マクラーレン監督ははじめ、オースティン・ブライス(シンシナティ・レッズ)、コルテン・ウォン(セントルイス・カージナルス)とジョイ・ウォン(コロラド・ロッキーズ傘下)、バンス・ウォーリー(ワシントン・ナショナルズ傘下)など、チェン以外の中国人メジャーリーガーの招集も考えていた。しかし、実際にメンバー入りしたのはチェンとウォンだけだ。

 なお、今回がWBC3度目の出場となるレイ・チャン(レッズ傘下)は、チームで一番の打撃能力と期待されている。

中国に野球を広げるチャンス

 日本、キューバ、オーストラリアと強豪国ぞろいのプールB。そう簡単に勝てる相手ではない。

 現地の野球評論家の多くは「中国代表が3連敗を喫する可能性が高いのではないか」と予想し、他国でも厳しい見方をする声が圧倒的だ。

 マクラーレン監督は、そんな予想を物ともしていない。

「中国野球はだんだん進歩していく。1勝を取るだけではなく、次のラウンドに進出することももちろん目標。だが、現実は簡単ではない。我々は、我々の野球をしっかりとやりたい」

 今回のWBCで「中国の人々に野球の魅力を感じせたい」ようだ。中国人が世界レベルの野球対決を観て、感じてもらうことで、更に野球を好きになってほしい。そうすることで、中国に野球をもっと広げるチャンスにもつながるのではないかと、監督は考えている。

 また、今回の中国代表メンバーは「史上最強」と称されている。

 打撃陣を見ると、ワン・ウェイ捕手、チョ・フジヤ内野手やル・チェンフォン外野手らが名を連ねる。王は2006年の第1回WBCで、日本代表の上原浩治投手(現在はカブス)からホームランを放った。現在38歳で、今回が自身最後のWBC出場となりそうな王に期待がかかる。第3回WBCに出場したチョやチェンフォンもメンバー入りしている。

 侍ジャパンもそうだが、中国代表の大半も90年以降に生まれた選手ばかりだ。マクラーレン監督は今大会を通じて、次世代の中国代表を磨くという想いがあるのかもしれない。第3回WBCのときは、日本、キューバ、ブラジルの中でブラジルを倒したが、今回は前回より手ごわい。

 果たして本当に野球評論家たちの予想通り「3連敗」となるのか、あるいは奇跡を見せることができるのか。どうなるかわからないところが中国代表の醍醐味だと、私は考えている。


鄭 仲嵐

ベースボールチャンネル編集部