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侍Jにも3人選出。大阪桐蔭の出身者はなぜ伸びるのか? 3年間は“通過点”、燃え尽きさせない指導法

2/27(月) 10:00配信

ベースボールチャンネル

 大阪桐蔭高校出身のプロ野球選手は数多くいる。阪神タイガースの岩田稔投手、西岡剛内野手、埼玉西武ライオンズの中村剛也内野手、浅村栄斗内野手、森友哉捕手、侍ジャパンに選出されている中日ドラゴンズの平田良介外野手、北海道日本ハムファイターズの中田翔内野手、阪神の藤浪晋太郎投手らだ。

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 プロでも第一線で活躍する選手を輩出する理由はどこにあるのか。名将の指導法に迫った。

素質のある選手たちが上を見続けながら練習

 WBC開幕まで約1週間。各球団のキャンプでは小久保裕紀監督の訪問に合わせ日本代表選手たちの近況が詳細に伝えられていた。その中に宜野座の藤浪、北谷の平田、国頭の中田も登場した。改めて示すまでもなく、いずれも大阪桐蔭高校の出身で、今回のWBCでは同校から3人の選手が選出されたわけだ。

 これには何か理由があるのだろうか。こう書くと全国の、特に高校野球関係者や高校野球ファンから「それだけの素材がいるのだから当然だ」といった声が多く上がってきそうだ。確かに好素材が集まっていることは間違いない。

 ただ、中学卒業時に、3年後のプロ入りを予想させるまでの素材だったのは中田と、森のバッティングのみ、というのが周囲の声を総合しての正確な評価。加えて何より、中学、高校球界の怪物やスターがその後も怪物やスターでい続けることは傍が思うほど簡単ではないのだ。

 とかく勘違いや誘惑に触れる多感な高校時代。ここで成長が止まり、輝きが失われる例は珍しくなく、大阪桐蔭の選手の中にも入学時の期待ほど伸び切れなかったケースはある。

 しかし、侍の3選手以外にも中村、浅村、西岡、岩田、森ら、OBが華やかな活躍を続けるプロの世界に限らず、大学、社会人、独立リーグ……、大阪桐蔭卒の選手たちがその後の世界で活躍する姿を思い浮かべることには困らない。やはり、そこにはそうなるだけの理由があるのだ。

 基本の反復と苦しい状況を設定しての実践練習。1つ1つのプレーや、試合に対しても準備を怠らない姿勢の徹底。今風と昔ながらを程よく組み合わせて行うトレーニング……。日々の時間の中に、野球がうまくなるメニューや工夫が様々盛り込まれていることは確かだ。

 ただ、いかに中身の充実した練習やメニューでも、本人たちの気持ちの入れ方、取り組み方ひとつで身にもなれば愚にも終わる。そういったことも含め、大阪桐蔭の選手たちが高校卒業後も活躍を続ける最たる理由を挙げるならこれではないかと思う。

「豊かな素質を持った選手たちが上を見続けながら練習を重ねるから」

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