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神の足・鈴木尚広が語る盗塁と一芸。「意外と打ってるんですよ(笑)」

Number Web 2/27(月) 8:01配信

もし自分の子供がスペシャリストを目指したら?

 ――スペシャリストは、もしその武器がダメになった場合のリスクが大きいと思いますが、それを考えたことはありますか? 

 「それは相当ありました。走塁ができなくなれば僕がいる価値はないですから。だからずっと向上し続けないといけない。1つしか強みがないから、常にその覚悟は持っていましたよ」

 ――最後に、もし鈴木さんのお子さんが代走のように「何か1つの道を究めたい」と言ってきたら、父親としてどのような意見を送りますか? 

 「そうですね……。やっぱり野球で言うなら、やるからにはレギュラーを目指してほしいです。スポーツは、常に注目を浴びる場所でやるからこそ楽しめるものだと思います。最初から“俺は代走なんだ”、“打つ方でやる”という考え方では本当に厳しいですから。僕自身もレギュラーを目指してきて、辿り着いた所がたまたま代走というポジションだったわけです。

 もともとは『スペシャリストになりたい』という気持ちよりも『レギュラーになりたい』という気持ちの方が強かったですし。プロの世界でもまれていく、淘汰されていく中でそういう道を選んでいったわけです。だからこそ、“最初から控えでいいんだ”というのはダメだと思いますね。プロの世界で生き抜く中で、その道のプロフェッショナルを目指すのはいいんですけど、レギュラーで活躍することこそが野球の醍醐味、面白さ、原点だと思いますね」

(「プロ野球PRESS」茂野聡士 = 文)

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最終更新:2/27(月) 8:01

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