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巨人はこんなキャンプでV奪還できるのか<日本野球よ、それは間違っている!>

幻冬舎plus 2/28(火) 6:00配信

広岡 達朗

 プロ野球は3月4日からオープン戦が本格化するが、私はこれまで、ケーブルテレビの生中継で毎日、各球団の練習ぶりを見てきた。さすがにどのチームも一生懸命やっていたが、気になったのが巨人のキャンプだ。

 一言で言うと、巨人のキャンプは真剣みがたりなかった。人気球団だけにスタンドで見守るファンも多いなか、グラウンドでは監督・コーチが取材や来客の応対でニヤニヤ笑っていることが多かった。ブルペンでも投手コーチはただ見ているだけで、問題点を指摘して突っ込んだ指導をしている姿が見えないし、その意気込みも感じられなかった。

ネックウォーマーを手放せないコーチと選手

 野手練習のノックでも、私があきれたのは、コーチが顔の埋まりそうな深いネックウォーマーをつけてノックしていたことだ。

 私が監督なら、こんなコーチは許さない。「そんなに寒いならやめろ」と一喝してグラウンドから退場させる。選手と真剣勝負で向かい合うノッカーが寒いわけがない。ネックウォーマーをつけなければ寒いのは、気持ちがたるんでいるからだ。

 そんなことだから、FA補強や外国人選手の間で外野の一角を死守しなければならない生え抜きの長野久義まで、ネックウォーマーをつけたまま練習していた。監督・コーチも選手も緊張感が乏しく、心がけがなっていない。

 このほか、打撃練習のバッティング投手は打ちやすいゆるい球ばかりで、しかもコントロールが悪く、ストライクが入らない投手もいる。

 ティーバッティングで、外野スタンドを狙うのもおかしい。ティーバッティングはレベルスイングでライナーを打つ練習であって、アッパースイングのホームラン競争ではないはずだ。

 気になることをあげればきりがないが、こんなことでは、昨シーズン17.5ゲームの大差で独走を許した広島から、ペナントを奪還できるわけがない。

 一方、カープはコーチも選手も一生懸命で目の色が違った。ブルペンやグラウンドで練習を見守るコーチたちは、「これがコーチの目だ」と思わせる目をしていた。長年、監督を務めた私には一目でわかる。

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最終更新:2/28(火) 6:00

幻冬舎plus