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異文化研究 総経理のリーダーシップ 中国事業の成長に欠かせないある視点とは?

2/28(火) 18:10配信

コーチ・エィ

日本と中国で異なる「会社の成長」を促すポイントとは

中国のお正月では、「儲かりますように」や「仕事がうまくいきますように」など、めでたい言葉をかけ合う風習がありますが、経営者にとってそれは単なるかけ声ではなく、現実的なテーマにほかなりません。中国事業を拡大・成長させることは、現地法人の経営を任されている多くの駐在員に共通するミッションです。しかしながら、その実際の担い手である現地社員が経営者と同じ目線になるのは、なかなか難しいものです。どうすれば経営者と現地社員は、同じ目線に立つことができるのでしょうか。

国を問わず「社員の意識」に大きく影響する要素のひとつにその上司の行動があります。それでは、社員の「会社を成長させたい」という意識は、上司のどのような行動に影響されて高まるのでしょうか。「会社を成長させたい」という意識が高い中国人社員(A群)とそうではない社員(B群)で、それぞれ上司の行動がどのように違うのかを分析しました。

上司の行動に関する53項目のうち、2つの群の間で差が大きかった行動の上位5項目は表1の通りでした。こうした行動をとる上司のもとで、現地社員は「会社を成長させたい」という意識を高めると考えられます。

3番目に「会社のビジョン、方向性について話している」があります。「会社のビジョンや方向性」への理解を深めることが「会社の成長」を意識することにつながる、というのは分かる話です。

興味深いのは、上位5項目中4項目を、部下に対する直接的な関わりが占めたという点です。特に「個人の成長」を促す関わりが多くなっています。「やる気にさせる提案や要望をする」、「自発的に考えさせる質問をする」など、上司が「部下の成長」に向けて直接関わると、部下は「会社の成長」への意識を高める、ということになります。

それは、自分の成長を気にかけてくれる「親身な」上司につくと、会社を「家族」のような存在に感じるからなのでしょうか。あるいは会社を「自分の成長の場」として見るようになると、その「場自体の成長」も願うようになるからなのでしょうか。答えはありませんが、いずれにしても上司が部下個人の成長に目を向けていない状態では、経営者が声高に「会社の成長」を唱えても社員には届かない、ということは言えそうです。

一方、日本人社員の場合はどうなのでしょうか。日本で働く日本人社員の結果を使って、同じように「会社を成長させたい」という意識の高い社員(A群)とそうではない社員(B群)で差が大きい上司の行動を見てみます(表2)。

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最終更新:2/28(火) 18:10
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