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オオカミや人間との関係も伝える、旭山ならではの「エゾシカの森」

3/1(水) 7:00配信

東京ウォーカー

北海道民にとって、すごく身近な野生動物なのがエゾシカ。北海道の道路にはあちこちに「シカ注意」の標識が立ってますし、農作物を荒らされることも多々。

旭山動物園・「エゾシカの森」入口

さて、そんな「害獣」になってしまっているエゾシカですが、旭山動物園ではオオカミが暮らす森のすぐ隣に「エゾシカの森」という観察施設があります。

なんで隣り合ってるのか? ちゃんと理由があります。

もともとオオカミとエゾシカは、「食うもの」「食われるもの」の関係。ただ、北海道では明治以降、人間の手によりオオカミ(エゾオオカミ)が絶滅に追いやられたことが一因となり、エゾシカの数は増加。その結果、畑や山を荒らしたり、車と接触したりと、いろいろな問題を生むことになったんです。

「エゾシカの森」「オオカミの森」は、そんな経緯、問題を考え直そうというコンセプトで隣接されているんですね。

そんなメッセージを持つ「エゾシカの森」ですが、旭山らしく、エゾシカをいろんな角度から見られるようになっていたり、身体能力がじっくり観察できるようになっています。

まず、エゾシカを下から見られる「観察ホール」。道民でもエゾシカを下から見ることはありませんから、かなりレアな姿。

また、放飼場には約6メートルもの岩場が設置されているので、急な斜面を駆け上がるようすも見られるんですよ。この岩場は、旭山動物園のある旭川市のそば、層雲峡の柱状節理(ちゅうじょうせつり)をイメージしているそう。

夏場には、岩場でエサを食べる姿も見られるかも知れませんよ。そして、こういった狭い岩場も昇れるように、エゾシカの蹄は、小さめなんです。

観察ホールのそばにはエサが吊ってあるので、間近でエゾシカがエサを食べるようすなどもウッドデッキから観察できるんです。写真撮影にもオススメのポイントですよ。

ちなみに、エゾシカは日本国内にいる「ニホンジカ」の亜種。北にいくほど体格が大きくなる傾向があるので、エゾシカは日本最大級の大きさになるそう。もっとも小さいケラマジカ(沖縄周辺に生息)は30kg程度なのに対し、エゾシカの大きいオスは140kgという体重差! こういった説明パネルなどもありますし、3kgほどあるというエゾシカのツノの重さを体験できるコーナーもあります。立ち寄って、「エゾシカ」を体感してみては?

(…このツノヘルメットがけっこう重くて、初めて被った時は「本当にこれ乗っけて走ってるのか!」と軽い衝撃を受けましたよ)



※写真提供(一部):旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】

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