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部下の感情に対する影響力

3/1(水) 18:40配信

コーチ・エィ

相手の感情に適切に対応して良好な人間関係を築くことは、仕事を遂行する上で欠かせないものです。

特にリーダーには、自分の部下が急激な変化や、困難な状況に直面した時に抱える「感情」を自分でコントロールできるような関わりが求められているのではないでしょうか。

リーダーの関わり方によっては、部下のネガティブな感情が和らぎ、ポジティブな感情が促進されるでしょう。上司と部下の二人の関係だけでなく、周囲に与える影響、すなわち仲間意識や信頼感、チームワークも高まるかもしれません。

社長就任を目前にした部下へのサポート

私のクライアント、Aさんの部下が、海外子会社の社長に昇進することになったときの話です。

Aさんによると、その部下は、社長就任の喜びよりもこれまでに踏み込んだことのない、未知の世界に向かうことにストレスを抱えて、大変不安そうにしていたそうです。

そして、そんな部下にAさんは、上司として、また先輩社長として「どのように対処するか、教えてあげました」と、誇らしげに、得意げに話しました。もちろんAさんは、部下をサポートしたい一心だったに違いありません。

おそらく経験値が高いAさんのアドバイスは、部下に大変有用なものだったかと思います。しかしそれを聞きながら、私の脳裏に浮かんだのは、

部下のストレスや不安は本当に軽減されたのか?
部下の感情に対する影響はどうだったのか?

ということでした。

感情コントロールに効果的なアプローチとは?

人の感情のコントロールには、どのようなサポートが効果的なのでしょうか?

コロンビア大学教授のニール・ボルガーはいくつかの研究を行っています。(※1)

そのひとつは、被験者の女性たちに人前でスピーチさせるというストレスの大きい課題を与え、2つの方法でサポートを行うというものでした。

1つ目の方法は、スピーチを準備している被験者に「あなたには助けが必要だ」と指摘し、スピーチのさまざまな側面について「直接的に」アドバイスを行うもの。

2つ目の方法は、「あなたには助けはさほど必要ない」と告げ、実験者自身のスピーチ改善について話すなど、「間接的に」助言を与えるものでした。

その結果、2つ目の方が、被験者の自信を支え、自主性や自尊心が脅かされることを避け、その結果、被験者の不安を和らげたのです。

この研究結果について、コロンビア大学准教授のケビン・オクスナーは以下のような見解を示しています。

「必要なのは、サポートを与えたい相手に『あなたなら、この状況を乗り切れるはずだ』という自分の信念を伝えることだ。また、自分自身を間接的な事例として、どのように失敗する可能性があり、どのように成功を掴めるかを示すことだ。そうすることにより、当人が有能であると伝えつつ、同時に助言を与えることができる。その結果、相手の自律性を尊重し、同時に不安を減らすことができるのだ」

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最終更新:3/1(水) 18:40
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