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諦める30代「出世しなくていい」6割 だが、ずっと会社にいられると思うなよ!?

NIKKEI STYLE 3/1(水) 11:13配信

「出世しなくていい」 あきらめる30代、その先には?

 若い人たちの出世意欲が減っている、という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。けれども、アンケート調査の結果を見ると、20代の出世意欲は時代を問わず高いようです。しかし30代になると、出世の意欲は急に減ってしまいます。その主な理由は「ワーク・ライフ・バランスのとれた生活をしたいから」ということです。

 では、ワーク・ライフ・バランスを守るために出世しない、という選択は幸せと満足を運んでくれるのでしょうか? 会社の人事の仕組みから見た時、そこには大きなリスクが隠れています。

【出世してもどうせ報われないから出世しなくていい】

「電機メーカーで12年目、35才です。会社では課長手前の役職で、一般的には係長、ということになると思います。先日、管理職への昇進試験を受けるように上司から指示されたんですが、昇進することを考えると気が重いんです。外部研修を受けに行かないといけないし、ペーパーテストもあります。昨年受けた先輩にどんな問題だったか聞いたんですが、結構難しい感じでした。だから真面目に勉強しないと厳しそうです。けれども残業だって多いし、休日出勤だってたまにある状況で、今も暇なわけじゃないんですよ。

 うちの会社は一応大手なんで、年収は650万円あります。だからこれくらいでいいかなぁ、と思うんですよね。頑張って課長になったところで1000万円の年収になることは難しいそうです。なのに、今よりも責任だって重くなるし、仕事もきつくなります。転勤だってしないといけないらしいし。その先、さらに役員とかになれるんだったら上を目指してもいいけれど、僕なんてまあ課長どまりですよね。

 正直、これ以上頑張ってもたいして報われないのなら出世はいらないかなぁと思うんです。政府も多様な働き方とか言ってるし、出世を目指すよりも、生活を充実させたほうがいいと思いませんか?」

■30代になると見えてくる仕組み

 マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した「若手社員の出世・昇進意識に関する調査」(2015年8月)によれば、20代から30代社員のおよそ4割の人たちだけが出世に前向きだという結果が出ています。残る6割はどちらかといえば出世したくない/出世にこだわりがないとのこと。

 しかしこの調査を別の切り口で見てみると、少し様子が変わってきます。

 20代男性に限定すれば、出世に前向きな人の方が6割となるのです。しかし30代男性になるとその割合が4割にまで急に減少します。

 20代男性が出世に前向きな理由は大きく二つあります。「給与・年収が上がるから」「社会的な地位や名誉が得られるから」という理由なのですが、これが30代になるとむしろ逆に「出世をしても給与・年収がそれほど上がらないから」出世しなくても良い、となってしまうのです。出世するよりもむしろ「現場で働いていたい」という人も一定割合で増えてくるのが30代です。

 20代のころは出世を目指して頑張るけれど、30代になると現実が見えてくる、ということなのでしょうか。

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最終更新:3/1(水) 11:13

NIKKEI STYLE

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