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宮内庁がひた隠す「不審者侵入事件」――あまりに杜撰な皇居の警備体制(選択出版)

選択 3/1(水) 9:30配信

 昨年の暮れも押し詰まった十二月三十日に、皇居に不審者が侵入する事件が起きていた。当日午前六時過ぎ、皇居・桔梗門にスーツ姿でコートを羽織った男が突然現れた。当直の皇宮護衛官が「(宮内庁の)職員ですか」と尋ねたところ、男が「はい」と答えたために堂々と皇居に入ったという。
 男は一時間ほど皇居内を徘徊し続けた後、巡回中の皇宮警察本部の警ら隊が発見しその場で逮捕された。身柄は警視庁丸の内署に引き渡されたが、この事件について、「宮内庁も(皇宮警察を所管する)警察庁も報道発表することなく闇から闇へ葬られた」(宮内庁関係者)。
 余りに杜撰な警備体制だが、実は国の機関、施設の中で「皇居の警備体制が最も緩い」(同前)とさえいわれる。皇宮警察に所属する護衛官の多くは「皇居への来訪者=陛下のお客」という古い発想の人間が多いという。
 さすがに今回の事件を受けて、皇宮警察の警部補以上の階級の全職員を集めた対策会議が開かれた。しかし「若手の教育がなっていない」などという精神論が語られるばかりで建設的な話はなかった。
 事件が発生した日は金曜日だったが、これが週末であれば、天皇、皇后両陛下が朝七時ごろから散歩を行うのが慣例。一歩間違えば侵入者と遭遇していた可能性もある。二〇二〇年に向けてテロ対策が議論されているが、「皇居の警備」は意外な盲点になっている。
                              選択出版(株)

最終更新:3/1(水) 9:30

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