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トランプ政権で高まるピーター・ティールの影響力

3/1(水) 16:23配信

GQ JAPAN

シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル「ファウンダーズ・ファンド」の経営者として著名なピーター・ティール。ネット決済大手のペイパルを共同で創業し、イーロン・マスクが経営していたX.comと合併。その後、CEOに就任して同社をeBayに売却し、巨万の富を得た。現在はフェイスブック取締役であり、共同創業者に名を連ねる情報セキュリティ企業パランティアの会長でもある。

【ピーター・ティールとは一体何者か?画像で紹介】

ペイパル時代の同僚は次々と起業。彼らを支援したのもティールだ。YouTube(2006年10月にグーグルが16億5000万ドルで買収)も、LinkedIn(2016年6月にマイクロソフトが262億ドルで買収)も、ペイパル時代の同僚が設立した会社だった。こうした元ペイパル幹部のネットワークは「ペイパル・マフィア」とも言われる。

昨年のティールは、そんなビジネスパーソンとしての活動の外でとくに注目を集めた。米大統領選ではドナルド・トランプへの支持を表明し、当選後は政権移行チームに参加。12月にはトランプと巨大テック企業の経営者の懇談会を御膳立てもやってみせた。

そんなティールがいま、政権内でトランプ大統領の側近ナンバーワンとされるスティーブ・バノンに匹敵するほどの影響力を持ちつつあるという。

トランプとティールの仲を取り持った娘婿

政治専門メディアの『ポリティコ』によると、ティールとトランプとの仲を取り持ったのは現・大統領上級顧問で娘婿のジャレッド・クシュナーだ。ティールとジャレッドは、ジャレッドの弟ジョシュア・クシュナーが立ち上げた医療ベンチャーを縁に知己を得たという。この企業は、以前も紹介したオスカーヘルスのことだろう。同社にはファウンダーズ・ファンドも出資しているからだ。(関連記事:華麗なる一族、クシュナー家:ジョシュアの場合)

ティールとジャレッドは昨年春に直接会談し、カリフォルニア州の予備選でティールがトランプを支持する代議員になることについて長時間話し合ったという。ティールはテッド・クルーズを推薦していたが、ジャレッドとの会談を受けてトランプ支持にまわり、100万ドルを超える選挙資金を提供したり、夏の共和党全国大会で応援演説を買って出たりするなど、ジャレッドが期待した以上の働きをみせるようになる。その結果、ジャレッドの妻であり、トランプから最も信用されている娘イヴァンカ・トランプもティールに好感を持つようになっていったという。

『ポリティコ』の記事には、「ティールはジャレッドを通じて、政権内で非常に大きな力を持つようになった」とするトランプの選挙対策本部の関係者のコメントが載っている。ティールにとってジャレッドは、政権内で影響力を行使する上での拠り所といったところだろう。

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最終更新:3/1(水) 16:23
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