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障がい者雇用成功の鍵は、ハードよりもソフトの整備

3/1(水) 21:07配信

オルタナ

「障がい者の雇用で定着率を上げるには、ハードよりもソフト面の改善が重要」。17日東京で開かれた障がい者と企業が相互理解を深めるための合同企業説明会で、LITALICOワークス事業部(東京・目黒)の伴野佑磨氏は話した。障がい者雇用に積極的に取り組むトランスコスモスやキャリアリンクなど10社の企業が、自社の取り組みを紹介。精神障がいや知的障がいなど102名の参加者が話を聞いた。(辻 陽一郎:オルタナ/Sustainable Brands Japan)

厚生労働省によると2016年の障がい者法定雇用率は48.8%と5年連続で上昇した。だが、社員1000人以上の企業が58.9%と最も高く、大手企業に比べ中小企業での雇用の進みは遅い。エン・ジャパンの「障がい者雇用実態調査」によると、雇用率未達成企業の41%が雇用を増やせない理由に挙げたのは「設備・施設・機器など安全面の配慮」だった。

理由はバリアフリー化などハード面の整備には、資金が必要となるためだ。だが、説明会に参加した企業は、ソフト面を充実させることで障がい者が働きやすい環境を整えていた。

専門家との面談で個別配慮

トランスコスモスは、2007年に障がいのある社員を中心としたWeb制作チームを立ち上げるなど、先進的な取り組みを行っている。ブースには多くの参加者が集まり、業務内容やサポート体制について耳を傾けた。

同社はソフト面のサポート体制充実を図ることで、個別に配慮する。現在は、身体障がい者が最も多く8割ほどだが、近年は精神障がい者の雇用が増えてきた。そこで同社は2013年から精神保健福祉士を採用し、定期的な個別面談の場を設けた。

同社ノーマライゼーション推進部の横井山隆介部長代理は「障がいの特性によっては満員電車に乗れないこともあります。勤怠の安定や体調について気軽に相談できるように、定期的に福祉士との個別面談を行います。週に二回くらいの頻度で行うことで雇用の安定につなげています」と話した。

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最終更新:3/3(金) 0:44
オルタナ

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