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ファッション再販スタートアップ、資金調達でバブルの様相:国際的な成長レースに突入

3/2(木) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

ベンチャーキャピタリスト(VC、投資家)とファッションスタートアップはいつも意見が一致しているわけではない。

【成長の可能性について強気な姿勢】

まず、性別に大きなギャップがある。多くの場合、ファッション企業の創業者は、VCパートナーから自社を守らなければならないが、VCパートナーの92%はオンラインショッピングにあまり時間をかけない男性だ。また、小売業界には高リスク、低報酬という評判もある。そこは、Amazonのような、すでに地位を確立した企業が支配する分野で、ソフトウェアやヘルスケアといった急成長産業と同じ利益は見込めない。

しかし、投資家たちはファッションテック分野のひとつ、オンライン再販マーケットプレースに対して、大きな賭けに出ている。

投資家たちが群がる理由

2009年から2012年のあいだに、「ヴェスティエールコレクティブ(Vestiaire Collective)」「スレッドアップ(ThredUP)」「ザ・リアルリアル(The RealReal)」「スレッドフリップ(ThreadFlip)」「ポッシュマーク(Poshmark)」「トレードシー(Tradesy)」「トワイス(Twice)」「バンテ(Vaunte)」などのサイトが出現し、再販品のショッピングトレードがデジタルマーケットプレースに導入されたことで、オンライン委託ビジネスが拡大した。 その最初のブーム以来、リーディング企業はますます繁盛する一方、競争力のない企業は競合に吸収されたり、撤退を余儀なくされている。

ファッション投資コミュニティ、ファッシインベスト(FashInvest)のデータによると2016年、投資家はオンライン再販業界に1億7500万ドル(約200億円)以上を注ぎ込んだ。遅かれ早かれやってくるバブル崩壊という懸念は付きまとうが、まだそれは起こっていない。パリを拠点にしたラグジュアリー商品のオンライン再販プラットフォーム「ヴェスティエールコレクティブ」は、ベンチャー企業ビトルビアン・パートナーズ(Vitruvian Partners)による1月下旬の資金調達ラウンドで、6200万ドル(約71億円)を確保した。

その直近の資本投入をもって、5回にわたる資金調達ラウンドで総額1億3000万ドル(約149億円)を調達している。このラグジュアリー商品委託販売マーケットプレイスは、特に米国およびアジアでの国際的な拡大を視野に入れている。業界トップを争う競合企業も同様に資金調達ラウンドで多額の資金を獲得。「ザ・リアルリアル」は総額1億2200万ドル(約140億円)を調達、「スレッドアップ」にいたっては、1億3100万ドル(約151億円)を調達した。

「投資家にとって魅力的なのは、これらの企業が在庫に頼らずコミュニティ主導型になっているという点だ。いまは中古品を買うことがトレンディ―で、投資家はいま起こっていることを追いかける。投資家は消費者のお金が向かう先に注目し、現在はこれらの企業に資金を投入している」とファッションインベストのエディトリアルディレクター、アッシュリー・パイントシル氏は語った。

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