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物議醸す川崎DF奈良の一発退場を検証 三重罰「PK、レッドカード、次節出場停止」は妥当?

3/2(木) 11:20配信

Football ZONE web

ACLイースタン戦でDF奈良が相手を倒してPK献上、決定機阻止で一発退場に

 川崎フロンターレのDF奈良竜樹は、1日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第2節、敵地イースタンSC戦の前半13分にPKとなるファウルを犯し、決定的得点機会の阻止により退場を命じられた。昨年6月にFIFAから発表されたルール変更による、「退場処分から警告への処分軽減」に該当するのではないかと物議を醸したが、その判定の妥当性を検証する。

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 該当のシーンでは、川崎の最終ライン背後に出たボールを奈良と相手FWブレダが追いかけた。ブレダに回り込まれた奈良は左手をブレダの体に掛けた状態で、ペナルティーエリア内のゴールから45度ほどの角度、ゴールから10メートル以下の距離で転倒。これがファウルと判定され、PKとレッドカードが提示された。

 ルール改正後の競技規則は、決定的な得点機会阻止についてこのように記している(原文ママ)。

「競技者が自分のペナルティーエリア内で相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、反則を犯した競技者は、次の場合を除き警告される。

 相手競技者を押さえる、引っぱる、または押す反則の場合。あるいは、反則を犯した競技者がボールをプレーしようとしていない、または、その競技者がボールに挑む可能性がない。あるいは、反則がフィールド上のどこであってもレッドカードで罰せられるものであるとき(例えば、著しく不正なプレー、乱暴な行為など)。上記の状況すべてにおいて、その競技者は退場となる」

議論ができるとすれば…

 重要なのは、「次の場合を除き」とされている部分だ。逆に言えば、これらのプレーに該当する反則であった場合、従来通りに退場処分になるという点でルールは変わっていない。

 今回のプレーでは、奈良の左手が相手に掛かっている。つまり、主審は「相手競技者を押さえる、引っぱる、または押す反則」であるとして奈良のプレーをファウルと判定し、PKを宣告した。そして、該当する場面が決定的な得点機会であると判断したため、奈良にレッドカードを提示したことになる。

 議論ができるとすれば、奈良が掛けていた左手が相手のプレーに影響を与えるほどのものであったかという点だろう。しかし、反則であると判断された以上は、PKとレッドカードのセットは止むを得なかった。

 ルール改正により、PK、レッドカード、次節出場停止の“三重罰”は厳しすぎるという観点から、一部のプレーは警告に留められることになった。しかし、今回の奈良のプレーはその範囲に入らないものであったため、“三重罰”を受けることになってしまった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:3/2(木) 11:20
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