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青山学院が42.195kmを席巻する日。東京マラソン終盤に示した“遺伝子”。

Number Web 3/2(木) 8:01配信

 青山学院大学駅伝チームが、東京マラソンでも存在感を示した。3年生の中村祐紀が、初マラソンで18位に食い込んだのだ。2時間12分58秒は、日本人だけなら8番目のタイムである。学生では最高だ。

 中村祐紀という選手名を聞いて、戸惑いを覚える人がいるかもしれない。

 現在の青学の3年と言えば、下田裕太がエース格である。昨年の東京マラソンで日本人2位に食い込み、1月の箱根駅伝では8区で区間賞を獲得した。

 下田に続くのは田村和希だろう。出雲、全日本、箱根の3大駅伝で、4度の区間賞を記録している。

 中村が無印の選手というわけではない。持ちタイムのレベルは高い。ただ、1月の箱根駅伝では、チームの3連覇に貢献できなかった。16人のエントリーメンバーには入っており、10区を任される予定だったが、当日の選手変更でタスキを肩にかけることはかなわなかった。

中村は日本人8位、走りはトラック向き?

 今回の東京マラソンには、3ケタのゼッケンで出場した。一定水準以上の記録を持つエリート選手のなかでは、かなり後方に位置していたと言わざるを得ない。

 それでも、中村は日本人8位のタイムを弾き出した。社会人ランナーに見劣りしない走りは、青学駅伝チームの選手層の厚さを見せつけるものだった。

 「彼はとても力強い走りをする選手で、スピードを特徴としています。高校時代はトラックで結果を残してきたと話していましたし、私自身もトラック向きの走りをする選手かなと感じていました。そういう意味で、東京マラソンに出場すると聞いたときは少し驚きましたが、力は十分にあります。2時間15分は切りたいという目標も、決して無理ではないと思いました」

青学駅伝チームを支える、4人のトレーナー。

 青学駅伝チームのフィジカルトレーナーを務める栗城徳識(くりきあつし)は、そう言って小さく頷いた。中学時代にサッカーGKとして福島県選抜に選ばれ、萬代宏樹(水戸ホーリーホック)らとともにプレーした31歳は、クライアントを安心させる微笑みの持ち主だ。日本における体幹トレーニングの先駆者として名高い中野ジェームズ修一が率いる「スポーツモチベーション」から、栗城を含めた4人のトレーナーが青学駅伝チームに関わっている。

 「箱根駅伝が終わったあとは、基本的にケアとリカバリーに時間を割いてきました。そのなかで、『こういうものをしよう』と僕らトレーナー側から提案するよりは、選手自身から『ストレッチをしてほしい』といったように、必要なものを申告してもらうのが基本的な仕事の進めかたです。選手が自主性を持って練習に取り組むのが、青学駅伝チームのやりかたでもありますので」

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最終更新:3/2(木) 8:01

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