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開幕2連勝のFC東京に息づく“リアリズム” 豪華陣容が「良くなくても勝つ」先に目指すスタイル

3/5(日) 10:30配信

Football ZONE web

前半に劣勢もホームで大宮に2-0と勝利

「チームができ上がってないと感じる」なかでの開幕2連勝――。FC東京は4日に行われたJリーグ第2節大宮アルディージャ戦に臨み、日本代表DF森重真人、MF中島翔哉のゴールによって2-0で勝利し、開幕2連勝を飾った。大型補強もあって現在チーム構築の段階にあるが、現時点で最優先しているのは“勝ち点3を積み重ねておく”ことのようだ。

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 冒頭の言葉はこの日、後半21分にCKからの展開で鮮やかなミドルシュートを叩きこんだ日本代表DF森重真人の言葉だ。スコアだけを見れば2点差をつけての快勝に見えるが、前半に試合の主導権を握っていたのは大宮だった。

 大宮の渋谷洋樹監督が会見で「FC東京さんのロングボール、セカンドボールに対応して、ボールを動かすことを徹底していました」と語った通り、大宮の方が複数人が絡んだテンポの良い攻撃を繰り出す場面が多かった。

 実際、FC東京の篠田善之監督も「なかなか難しいゲームになってしまいました。ロングボールに頼りすぎる展開でした」と振り返っている。攻撃の活路は最前線のFW大久保嘉人のキープから、日本人有数の俊足を持つFW永井謙佑のスプリント力を生かすという形がメーンだったことが象徴的だった。

 それでも森重の先制点を生んだCKは、MF高萩洋次郎のスルーパスに反応した永井の突破から得たもの。また後半アディショナルタイムの中島の追加点も、大久保嘉が冷静に放ったループシュートのこぼれ球を詰めたもの。コンビネーションはまだ構築段階とはいえ、個の力でも得点を奪えるという強みはある。

2試合連続の無失点と守備陣も安定

 鹿島戦に続く無失点勝利を実現した守備陣も、連勝の大きな要因だ。森重と丸山祐市の日本代表センターバックコンビに、終盤はDF徳永悠平を投入してさらに頑丈な守備陣形を敷いた。そして最後方に控える195センチの長身GK、林彰洋の存在も大きい。地上戦での好セーブだけでなく、1-0とリードして以降は大宮が仕掛けてきたサイドからのロングボールに対しても飛び出して、制空権を譲らなかった。

 連動性こそまだ発展途上かもしれないが、FC東京の選手は異口同音にこう表現した。

「今は『良くなくても勝つ』というのが大切」(大久保嘉)
「勝って自信をつけていくことが大事」(DF室屋成)

 スタイル構築にこだわりすぎることで勝ち点3を逃すのではなく、選手それぞれが今できることを100%ピッチで表現し、勝利を積み重ねていく先にスタイルがある――。FC東京はそんな“リアリズム”を持って2017シーズンを歩み始めている。

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

最終更新:3/5(日) 10:30
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