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トヨタに転職する新聞記者たち 嘆かれるモラルの低下 (選択出版)

3/6(月) 13:02配信

選択

 トヨタ自動車の番記者たちが次々と第二の人生の舞台に「トヨタ」を選んでいることが話題を呼んでいる。マスコミ上がりの広報スタッフは他の業界でもよくある話だが「担当記者から直接、その企業に入社するのは珍しい。まして転職先が世界のトヨタとなればなおさら注目されて当然」と大手紙経済部記者は苦笑いする。
 元毎日新聞記者で、トヨタ担当キャップを務めた経験を持つ米川直己氏が、この一月からトヨタ本社広報部で新車のプレスリリース作成を担当している。米川氏が毎日を退社したのは二年前だが、トヨタ自動車へ転職したことで当時記者の間に驚きが広がった。「転職後しばらくはほとぼりを冷ますため」(毎日関係者)、記者とは直接接点のない部署で勤務をこなしてきたといい、ようやく実力発揮といったところか。このほかにも、同社の東京の広報部には日経新聞の元トヨタ担当記者がおり、某専門紙のベテラン担当記者も仲介を受けてトヨタ関連企業の広報担当に転身している。
 問題は、米川氏を含め、「転職組の書いてきた記事はトヨタや章男社長をヨイショする内容が目立つ」(他社記者)という点だ。担当記者が、当該企業の不正などを監視する役目をも担っていることは言うまでもないだろう。「市場の番人」としての役割を放棄し「第二の人生を期待して記者が筆を鈍らせる」(自動車業界筋)のでは報道機関として名折れだ。トヨタによる下品な「囲い込み」は、今このときも行われている。   (選択出版)

選択出版株式会社

最終更新:3/6(月) 13:02
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