ここから本文です

キャサリン妃が婚約発表で着たあのドレスが、いかにブランド終焉の引き金となったか

3/7(火) 11:49配信

ハーパーズ バザー・オンライン

キャサリン妃が婚約発表の時に着たISSAのドレスのデザイナー、ダニエラ・ヘラエルが、ブランド倒産に至ったケイト効果について告白

430ポンド(約5万円)もするブルーのラップドレスが、それまであまり知られていなかったイギリスのファッションブランドの終わりのサインになったとは、想像もつかないことだった。2010年11月、ウィリアム王子との婚約発表の時に、キャサリン妃がISSA Londonのシンプルなシルクジャージーの「サファイア・ロンドン」ドレスを着た時、ケイト本人も自分が選んだブランドが5年後になくなってしまうとは思ってもみなかっただろう。 
 
ISSAはリオ・デ・ジャネイロ生まれのダニエラ・ヘラエルが起こし、クリエイティブ・ディレクターを務めるブランドだった。ケイトが婚約発表で着るや否やドレスはセンセーションを巻き起こし、ロンドンのハーヴェイ・ニコルズでも売り切れ。ISSAのドレスは43カ国で販売されるようになった。しかし、それから数年後、デザイナーのヘラエルもブランドもファッション界から消えてしまった。

【フォトギャラリー】キャサリン妃の最新おしゃれスナップ集

イギリス『Daily Mail』紙の最近のインタビューで、ヘラエルは、突然人気になったことで、売り上げは驚異的に伸びたが、ビジネスとしては最悪だったと明かしている。ISSAは熱心なファンを持つニッチなブランドだった。婚約発表当時、彼女のスタジオにはスタッフが25人、パターン・カッターが3人働いていたが、2008年、2009年と資金的に危機的状況にあったという。 
 
あの日、キャサリン妃が自分のブランドのドレスを着ることなど知る由もなかったヘラエルは、いつも通り、日課にしているヨガに出かけたという。「私のスタジオにはテレビがなかったし、インスタグラムが普及する前の時代。午後4時以降、スタジオの電話が鳴り止まなくなって初めて、ケイトがISSAのドレスを着たことを知ったのです」
 
ドレスはすぐにソールドアウト。追加注文が次々に入った。売り上げは倍増していったが、しかし、ヘラエルにはそれだけ大量の注文に応えて製造していく資金がなかった。「銀行はお金を貸してくれませんでしたし、工場からは矢のような代金支払いの催促が止まず、私は投資者を探すしかありませんでした」

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ハーパーズ バザー

ハースト婦人画報社

2017年9月号
2017年7月20日発売

定価:700円

1867年にNYで誕生した世界初の女性
ファッション誌『ハーパーズ バザー』。
厳選された情報を美しいビジュアルと
ともに発信しています。