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パーティーには花を持って──祐真朋樹のファッション手帖

3/7(火) 10:41配信

GQ JAPAN

この季節、突然友人からLINEでホームパーティーへの誘いが届く。ではでは、クリュッグ片手に、気分を上げて参加することにしましょうか。いや、酒よりも花とカメラかな。今はそんな気分。

【「花を添える」パーティルック その他画像】

酒もポケットチーフもナシ。花とカメラでサ~プライズ!

子どもの頃からパーティーが好きだった。なぜだろう。アルコールを飲めない頃から好きだったのだから、酒がないと楽しめないというわけではない。最近、101日間の断酒をしたが、その間に顔を出したパーティーも、酒ナシで十分楽しめた。僕は、みんなが楽しそうに騒いでいるムードが好きなのだ。そこにドレスアップした人たちがいるなら、なおいい。

子どもの頃、夏休みに田舎に行くと、親戚一同が集まって叔父や年長の従兄弟たちがビールを飲んで騒いでいて、僕はその光景を見るのが好きだった。浴衣やステテコ姿の人もいたし、スーツを着ている人もいた。たくさんの大人が、無礼講で飲んでいた。パーティーは無礼講に限るな、と思って観察していた。もちろんそれは気心の知れた仲間内のパーティーは、という話であって、ブラックタイのパーティーで無礼講はNGである。初対面の人や、知ってても話したことのない人がいる場でも、いきなり無礼講はNGだ。でもどんなパーティーでも、出席したならとにかくしゃべるべきだと思う。しゃべって、気の利いたユーモアのひとつふたつ、披露したい。が、これが難しい。それを補うために、お洒落したり手土産を携えたりしている気がする。

最近は、小規模のパーティーや食事会だと、それぞれが人数分の手土産を持ってくるという新習慣が芽生えているような気がする。たとえば10人の集まりなら、それぞれ9個の手土産を持ち寄る。帰りはみんな、9個の手土産を持って帰る。正直、プレッシャーだ。なくなればいい習慣だと思う反面、もらって凄く嬉しいものなんかもあり、質が悪い。でもやっぱり僕は、たくさんの荷物を抱えて帰るのはいかがなものかと思うので、その代わり、これからは花とインスタントカメラを持って行こうと思う。最近は、スマホで写真を撮って共有、みたいなのがデフォルトだから、撮ってその場で渡せるインスタントカメラのライブ感は結構新鮮なんじゃないかな。

ところで、ベルベットのジャケットと花というのは実に相性がいいので、自分が花瓶になったつもりで花を身につけて行くことを勧めたい。僕と共にあちこち動きまわる花を、みんなに愛でて頂きたいのだ。文字通り、パーティーに「花を添える」作戦。その姿でインスタントカメラでみんなを撮りまくると、その会は自ずと無礼講に突入するかも?です。

Words & Styling: Tomoki Sukezane

最終更新:3/7(火) 10:41
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