ここから本文です

大統領を批判した女優メリル・ストリープは、「トランプ」という言葉を1回も使わなかった

3/8(水) 11:50配信

OurAge

2017年のゴールデン・グローブ賞は、受賞者よりもメリル・ストリープが世界を賑わした。セシルB. デミル賞(映画業界に貢献した人が選ばれる特別賞)授賞のスピーチの中で、彼女は“トランプ”という名前は1回も使わずに、明白にトランプ大統領批判をしたのだ。

メリルのタイムリーで的確なトランプ批判のおかげで今年のゴールデン・グローブ授賞式の視聴率は上がり、賞関係のSNS利用率は前代未聞の記録を出したという。

「ゴールデン・グローブ賞ノミネーション30回、受賞8回(ちなみにアカデミー賞ノミネーション20回、受賞3回)という記録を持つ彼女は、今年もコメディ・ミュージカル部門の主演女優賞候補(『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』)に上がっていました。特別賞授賞の挨拶に立った舞台で、彼女のスピーチがスタートした時、会場は静まり返り、会場にいた私は、実は少しびっくりしました」と言うのは、映画ジャーナリストの中島由紀子さんだ。

「40年近いメリルの長いキャリアの中で、私は数え切れないほど彼女にインタビューをしてますが、普段は政治的な事をオープンに語ることはありません。ヒラリー・クリントン支持で知られるメリルにそれを確かめた時も、ニコニコしながら『彼女は素晴らしい大統領になると思うわ。アメリカの常識を信じてます』と言うくらいでした。そんな彼女が、はっきりとトランプ大統領への痛烈な批判を授賞式のスピーチの中に入れ込んだのです」

ハリウッドはリベラルな政治色で知られており、保守的な人が居づらい雰囲気さえある、と中島さん。トランプ支持者もかなりいるはずだが、隠れている感じだそうだ。ジョージ・クルーニー、レオナルド・ディカプリオなど、スーパースターたちが圧倒的に民主党支持・クリントン支持を表明していた中で、はっきりトランプ支持だと“カミングアウト”していた業界人は、ジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーの父親)くらいだったそう。

「あの晩の授賞式会場は90%が反トランプだったのではないでしょうか?もちろん、ハリウッドのセレブリティが、公の場で政治的な発言をすることを嫌う人も多いです。多くのセレブリティが政治的な質問に答える事を躊躇します。

でもメリルが世界中で中継される授賞式で、敢えてトランプ批判をしたのは、それなりの理由があったはずです。それはトランプ政権の今の状況を見れば理解できます。授賞式にいた、1200人以上のほとんどが、スタンディングオベーションでメリルに拍車喝采を送ってました」

翌日、トランプ大統領が得意のツイッターで「敗残者クリントン支持のメイル・ストリープはハリウッドで最も過大評価されてる女優だ」という仕返しメッセージを送ったことも、周知の事実である。

最終更新:3/8(水) 11:50
OurAge