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ユーゴ・マルシャン、日本で異例のエトワール昇進!

3/8(水) 12:14配信

VOGUE JAPAN

『VOGUE JAPAN』独占でリハーサル取材を行った昨年のパリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちによる「エトワール・ガラ」。中でも一際注目を浴びていた、ユーゴ・マルシャンが現在バレエ団の公演で再来日、そしてこの東京でダンサーの頂点であるエトワールに任命された。12月にパリで「白鳥の湖」を踊り昇進したジェルマン・ルーヴェ、レオノール・ボラックに続いてまた新たな輝ける「星(=エトワール)」の誕生。ライジングスターでインタビューを決行していた3人の快進撃は止まらない。

独占潜入! パリ・オペラ座バレエ「エトワール・ガラ2016」の舞台裏。

3月3日(金)、パリ・オペラ座バレエ日本公演『ラ・シルフィード』の終演後、主演したユーゴ・マルシャンのエトワールへの昇進を芸術監督オーレリー・デュポンが舞台上で発表した。海外公演でのエトワール昇進は、ニューヨークでのマニュエル・ルグリ、上海でのバンジャマン・ペッシュなどの例があるが、日本でのエトワール昇進は初めてのこと。

長身から繰り出されるダイナミックな跳躍、美しい足捌きと正統派の高い技術で、難しい振付も軽々とこなし、妖精に恋した青年ジェームズをロマンティックに鮮やかに演じたマルシャンは、すでにエトワールの風格を漂わせており、任命への期待が客席で高まっていた。観客もスタンディングオベーションでその昇進を讃えた。

昨年秋にオーレリー・デュポンがオペラ座の芸術監督に就任してから、オペラ座ではジェルマン・ルーヴェ、レオノール・ボラック、そしてユーゴ・マルシャンと若手ダンサーたちのエトワール任命が相次いでいる。前芸術監督バンジャマン・ミルピエによって抜擢されたことでミルピエ世代とも呼ばれる彼らは、新しいパリ・オペラ座を代表する顔としての活躍が期待されていた。このタイミングでの昇進は、オペラ座に新風を吹き込むオーレリー・デュポンの敏腕ぶりも印象付けた。マルシャンのエトワール昇進が発表された後、普段着姿のルーヴェとボラックも祝福するために舞台上に現れ、若手同士の仲の良さを感じさせた。

怪我をして『ラ・シルフィード』を降板したマチュー・ガニオの代役として、当初日本公演に参加する予定ではなかったマルシャンは急きょ来日。代役として上った舞台で鮮烈なエトワール任命を受けるという幸運な出発となった。しかもフランスの外での初めての主演、初めてのジェームズ役。

192cmの長身に美しい肉体が醸し出す華やかな存在感、男性的な役柄から貴公子まで、そして古典バレエから現代作品までレパートリーは幅広い。特に『マノン』の情熱的な神学生デ・グリュー、『ラ・バヤデール』の戦士ソロルという対照的な役柄で高い評価を得た。昨年夏の「エトワール・ガラ2016」での現代作品『感覚の解剖学』の大胆さも忘れがたい。

7月に東京で開催される「バレエ・スプリーム」公演ではオニール八菜との共演が決まっている。新エトワール、ユーゴ・マルシャンからは当分目を離せない。

Photo: Yumiko Inoue Text: Naomi Mori Editor: Makiko Yoshida

最終更新:3/8(水) 14:47
VOGUE JAPAN

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