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4ドア版メルセデスAMG GTがジュネーブで登場──ライバルはパナメーラ?

3/8(水) 20:31配信

GQ JAPAN

メルセデス・ベンツは3月7日、ジュネーブ・モーターショーでAMG創立50周年を記念した4ドア・ハイブリッドモデル、「メルセデスAMG GT コンセプト」を披露した。

【メルセデスAMG GT コンセプトの動画とフォトギャラリーはこちら】

■AMG初のハイブリッドモデル

メルセデス・ベンツは、ジュネーブ・モーターショーのプレスデイ前日に一部のメディアを招いてプレビュー・イベントを実施したにもかかわらず、そのイベントでは秘匿され、翌日のショー本番ではじめてヴェールを外されたクルマが1台だけあった。それがメルセデスAMG GT コンセプトである。

「これだけはショー初日まで公開するわけにはいかない」と彼らがこだわった理由のひとつは、今年がAMG誕生50周年にあたる記念すべき年で、AMG GTコンセプトは、その記念事業の一環として開発されたモデルであることだ。2つ目は、それがAMG初のハイブリッドモデルであること。そして3つ目に、Eクラス クーペで提示されたメルセデスの新デザイン・コンセプトをさらに一歩推し進めたデザイン言語を用いる4ドア・クーペであること。いろいろな意味で、力が入っていたのである。

このAMGブランド初のハイブリッドモデルは、4リッターV8のツインターボエンジンを搭載し、電気モーターはリアを駆動する。しかも左右独立で駆動することによって、ホンダ NSXと同じようなトルクベクタリングを実現するという。エンジンとモーターをあわせたシステム出力はおよそ800ps、0-100km/h加速は3秒以下でこなすと同社は説明する。

■新しいメルセデスのデザインを示唆

これはまた、ボディから新開発したモデルとして、AMG SLS、AMG GTに続く3台目となる。

メルセデス・ベンツのチーフデザイナーであるゴードン・ワーグナーによるロードカーのスタイリングは、どれもボディサイドに2本の個性的なキャラクターラインをくっきりと描くものだったが、AMG GT コンセプトにはそれがない。

このコンセプトに先だって発表されたメルセデス・ベンツ Eクラス・クーペではキャラクターラインが1本だけに減らされていたことを思うと、キャラクター・ラインなしのAMG GTコンセプトはそのさらに一歩先を行くデザイン、と見ることができる。ちなみに量産モデルは今後2年以内には発売する予定である。

■AMGの50周年記念モデルはこれ1台で終わらない

楽しみなのは、AMGの50周年記念モデルはこれ1台で終わらないことだ。それどころか、これよりはるかに大きな話題を呼ぶに違いないニューモデルが今年のフランクフルトショーで発表する、と予告された。

プレスコンファレンスで短時間、紹介されたティーザー映像を見るかぎり、それはプロトタイプスポーツカーのような外観を持つロードゴーイングスポーツカーで、どうやらメルセデスAMGのF1用パワーユニットをハイブリッド・システムもろとも搭載、パワーは1000ps程度で価格は2億円ほどの限定モデルになるようだ。ハイパーAMGが、ハイパーカー戦線に参戦するわけだ。すごいことになってきた。

■AMG50年のヒストリー

AMGの歴史は、1960年代後半にまで遡る。もともとメルセデスのエンジニアだったハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(A)とエバハルト・メルヒャー(M)が、ドイツ・シュトゥットゥガルト近郊のグローザスパッハ(G)にあるアウフレヒトの家でメルセデス・エンジンをレース用にチューンナップする作業に取り組んだのがスタートである。

彼らが手がけるエンジンはサーキットで次々と成功を収め、評判が評判を呼ぶ。そして、アウフレヒトとメルヒャーはメルセデスを退職すると1967年に新会社を設立する。これが現在に続くAMGの始まりとなった。

文・大谷達也

最終更新:3/8(水) 20:33
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