ここから本文です

ACL日韓戦での成功体験をJでも。浦和、川崎が身につけ始めたタフさ。

Number Web 3/8(水) 11:31配信

 試合後、FCソウルのCBカク・テヒ(元京都)に「序盤の失点」について話を切り出した。2月28日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)浦和レッズvs.FCソウル戦後のことだ。

 「いや、別に今日は話すことはないんですが……」

 疲弊した表情に、大敗の衝撃を感じた。この大会では取材エリアを選手が通らないとチームに罰金が科されるが、話をするかどうかはまた別の問題だ。「一言でも」と加えたが、「次の機会に」と呟いてカクは去っていった。

 スコアは浦和の5-2での大勝。しかも試合開始から21分までに4得点という稀有な展開だった。

 ACLの序盤2試合、さらにJ1リーグも開幕2節を終えた。第2節・セレッソ大阪戦後の浦和レッズの槙野智章も「5連戦(ゼロックススーパーカップ、平日のACL、週末のJリーグと続く日程)の最後のゲームだった」と口にしていた通り、チーム全体もひと段落ついた、というところか。

G大阪は大敗したものの、ほかの3クラブの結果は上々。

 2月21日から28日まで、首都圏で行われた大会グループリーグ第1節、第2節の計3試合を現地で取材した。

 鹿島2-0蔚山現代、川崎1-1水原三星、浦和5-2FCソウル。

 もちろん、3月1日にガンバ大阪が済州ユナイテッドにホームで1-4と大敗した点は大きなポイントだが、この点は最後に触れるとして、直接取材した3つのゲームの総括をすると「悪くはない」というところだ。

 Jリーグ勢としては優勝が悲願となったACLは、何も韓国だけと戦っているわけではない。2試合終了時点で鹿島アントラーズはアウェーでタイのムアントン・ユナイテッドに敗れたし、川崎フロンターレは同じく香港の東方に引き分けた。この状態は憂うべきものだ。

 とはいえ、この「ACL序盤の日韓対決」は、例年Jリーグの趨勢に影響する4クラブ、つまり昨季に成績のよかった4クラブのシーズン序盤を占う“関門”となっている。

ACL序盤戦を落とすと、シーズン全体に影響が。

 ここでコケたら、シーズン全体に影響を与える。2015年には浦和レッズがターンオーバー制を導入するため、石原直樹、武藤雄樹、橋本和を獲得し、選手層を厚くした。しかし水原相手にホーム、アウェーともに1-2で敗れた影響を最後まで引きずり、グループリーグ敗退。残りのシーズン、分厚い選手層を持て余したような印象もあった。

 また同じ2015年では、前年に国内3冠を達成したガンバ大阪が城南FCにアウェーで圧倒的に攻めながら0-2の敗北。当時は前年度の実績から「スロースターター」らしい結果にも見えたが、前年から成績を大きく落とすことになった。

1/5ページ

最終更新:3/8(水) 13:56

Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

923号
3月16日発売

定価590円(税込)

怪物たちのセンバツ。

【帰ってきた怪物】清宮幸太郎「新たな歴史を創りたい」
【追憶ノンフィクション】清原和博vs.渡辺智男

Yahoo!ニュースからのお知らせ