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リバウンドとは縁を切る“舌ダイエット”とは?

3/9(木) 11:50配信

ハーパーズ バザー・オンライン

今から始める春先減量プロジェクト。痩せたいのに痩せられない……その負のスパイラルはどうしたら断ち切ることができる? 石川善樹博士に聞いた失敗しないダイエット理論、最終回。
CHECK LIST

□ 味の濃いものが好き
□ 甘いものがやめられない
□ ラーメンなど脂と糖の食事が多い
□ 和食は面倒であまり作らない
□ 食後はデザートが習慣

※ひとつでも当てはまる人は要注意。今すぐ食生活を見直そう。

本気でダイエットするなら、「減量期」以上に大事なのは「維持期」であることはわかってきた。そして「維持期」に減らすべきカロリー量が思いのほか少ないことも判明した。しかしその新しいダイエット理論において、まだ頭を悩ませる問題があった、と石川博士は言う。

「間食のクッキーをちょっとやめてみる、食事のあとのデザートを半分にしてみる、帰りにひと駅前から歩いてみる、その程度のことを生活のなかに加えるだけで、減量は維持できます。でも、現実はこれすらできない人が多い。ダイエットの語源は“生き方”“生活様式”であるとおり、習慣にすることが大事なんですね。太りやすい習慣をやめ、いかに太らない習慣に変えていくか。それは少しの変化でも充分なんですが、新しい習慣を身につけるというのは、非常に難しい。特に運動習慣はなかなか持続できません。それはその人のダイエットプラン以外の生活習慣が影響しているからです。例えば、仕事が忙しく毎日疲れていれば、そうそう体を動かす気にはなれません。夜遅くまで仕事をしていても同じことです。睡眠も食生活に影響を与えるので、毎日夜遅くまで仕事をしていれば食事量もおのずと増えて、維持期に減らすべき少しのカロリーですら、減らしにくくなってしまうのです」 
 
やはりダイエットは難しい──最初の命題に行きつ戻りつした結果、石川博士は生活習慣やストレス、メンタリティなどに左右されないダイエットの秘策にたどり着いた。それが「味覚」だという。

「食事制限をしようと思っても食べすぎてしまうという人の多くは、濃い味つけに慣れています。ダイエット飲料のCMに“美味しいものは脂肪と糖でできている”というフレーズがありますが、美味しいものは糖質と脂質過多でさらに塩分も高い。これをご飯といっしょに食べると食が進んでしまう。また、脂や糖が多い食事は依存性があるのでどんどん摂り続け、それによって太ってしまうわけです」 
 
ところが、この脂と糖と塩分まみれの食事から脱するのに有効なのが、“ダシ”の活用だという。お吸い物やお味噌汁、煮物などで活用され、和食には欠かせないダシのことだ。 
 
「ダシには、イノシン酸やグルタミン酸などのうまみ成分がたっぷり含まれています。塩分は少ないのに、これらのうまみ成分は掛け合わせると相乗効果で何倍にも美味しくなるといわれる、非常に複雑で繊細な味です。こういったダシを味わうと、そのあとに味の濃いものを食べると一層味が濃く感じられ、塩味には違和感を覚えるようになります。食事には必ずお吸い物やお味噌汁を加え、最後の〆にはしっかりと味わうクセをつけてください。そうすると、そのあとにお菓子などを食すと甘さが強く感じられ、必要以上には食べなくなるのです。もっと簡単な方法は、食後に砂糖や塩の入っていない昆布茶を飲んだり、昆布茶で口をすすぐ。人間の舌は10日間ぐらいで細胞が入れ替わるので、脂や糖にまみれた舌の記憶を比較的早く消すことができるのです」

最近では、空前のあごダシブームも到来中。おいしいダシを味わいながら、“石川流舌ダイエット”で、悪しき食習慣から無理なく脱却してほしい。

お茶

“舌ダイエット”にはうまみ成分が効いたお茶を食後に飲むといい。昆布茶がベストだが、緑茶でもOK。

白菜

ダシといえば、魚やシイタケを連想するが、白菜にもうまみ成分が凝縮。これからの鍋シーズンに不可欠。

トマト

うまみ成分が強いので、スープなどにしてもおいしくいただける。ダシと合わせると薄味でもうまみが立つ。

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