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ユーベvsミラン、議論を呼ぶPK判定。両チーム精彩欠いた凡戦、後味の悪い結末に

3/11(土) 14:06配信

フットボールチャンネル

 現地時間10日に行われたセリエA第28節のユベントス対ミランは、後半アディショナルタイムのPKが決勝点となり、2-1でユベントスが勝利した。しかし、そのPKの判定は微妙なもので、後味の悪い結末となってしまった。(取材・文:神尾光臣【トリノ】)

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議論を呼んだ終盤のPK判定。ミランの選手たちは激昂

 パウロ・ディバラのPKが決まり、ゲームセットの笛が吹かれるやいなや、ミランの選手たちは審判団に詰め寄った。激昂し掴みかからんばかりににじり寄る選手も数人。それを引き剥がそうとするスタッフやクラブ関係者に混じり、普段ならこの時間にはピッチに出てこないはずのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長の姿まであった。

 テレビカメラは「あり得ないよ、あいつらとやるといつもこうだ」と吐き捨てるGKジャンルイジ・ドンナルンマの姿を抜いていた。今季4度目となったユベントス対ミランの幕切れは、なかなかに後味の悪いものとなった。

 こういう時、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は試合後の記者会見で審判批判を避ける。「むしろ、選手たちが抗議をやりすぎたことに、チームを代表して謝りたい」とまで言っていたのだが、その一方で「説明を求めたが、判定は近くで見ていた追加副審ではなく、かなり離れていた主審の一存だとの一点張りだった。試合後に両チームを交えて説明してくれるような機会があれば、こんなに揉めることもないだろうに」と残念そうに語っていた。

 ゴンサロ・イグアインのシュートが弾かれたこぼれ球を、シュテファン・リヒトシュタイナーが拾ってクロスを上げる。これに対してレオネル・バンジョーニとマッティア・デ・シーリオがマークに着くが、ボールは後者の左手に当たった。

 故意とは見えず、むしろデ・シーリオはインパクトの際に手を引っ込めるような動作をしている。ただ、リプレイで確認したところでは腕は体から離れており、ハンドのジャッジは決して誤ってはいないとも言える。

ユーベとミラン、ともにミス多く課題の残る一戦に

 後半のアディショナルタイムは4分だったのに、PKを宣告された際には30秒をオーバーしていたことも問題視された。もっともその前にホセ・ソサが2枚目の警告を受けて退場し、その際にユーベの選手ともめて時間を使っているだけに、主審がプレー時間を余分に取るのも仕方がないとも言える。

 ともかく、試合は物議をかもす形で終結した。11日朝の地元紙では、これを巡っていろいろと話題となるだろう。

 さて肝心の試合内容の方だが、双方にミスの多い一戦となった。

 ユーベの方は、4-2- 3-1にシステムを変更後主力として定着していた両サイドハーフのマリオ・マンジュキッチ、そしてファン・クアドラードを欠いたが、その代役たちにミスが多かった。

 本来のサイドバックから一列前で起用されたダニエウ・アウベスは先制点をアシストし、他にもクロスで惜しいチャンスを演出してはいたが、試合を通じて10度のボールロスト。一方左のマルコ・ピアツァは、中に絞ってディバラやイグアインと細かい連携プレーを見せていたのだが、3度のビッグチャンスを外した。

 守備も今ひとつ。これまでの試合と比較して慎重にラインを下げて戦っていたにも関わらず、つまらない中盤のボールロストからピンチを何度も作られた。

 挙句の果てには、右SBに起用されたアンドレア・バルザーリがジェラール・デウロフェウにスピードで振り切られ、同点ゴールの演出を許している。CBに起用され先制点を決めたメディ・ベナティアも、カルロス・バッカから目を離してしまった。14日のCLポルト戦までの修正が望まれる。

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