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人生を豊かにしてくれる「禅問答」についての考え方

3/12(日) 8:10配信

ライフハッカー[日本版]

『人生がうまくいく 哲学的思考術』(白取春彦著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、ベストセラーとなった『超訳 ニーチェの言葉』の著者による新刊。今作では「生き方のコツ」を伝授していますが、そのベースとしてあるのは、著者が自分自身の興味と楽しみから読んでいるのだという哲学関連の書籍です。

【「禅問答」についての考え方とは】

私は哲学書を思考と人生経験の芸術だと思っている。論理の正確さだの思考体系だの真理の探求ではないと思っている。(中略)人生について考えることは、重要度において論理のような人工的なものをはるかに越えた事柄ではないだろうか。
もし、人の生き方を論理と効率性で割り切って考えてしまうのならば、結局のところは経済的損得勘定になってしまうだろう。そんな味気ない虚無主義的な人生を、私個人は人生と呼びたくない。(「はじめに」より)

とはいえ著者は、一生読んでも読みきれないほど存在する哲学書のすべてが素晴らしいわけではないことも認めています。有名な古典にも共感できないものはあるし、評価されていなくても素敵な哲学書もあるということ。

そして本書は、「その中のごく一部をひとつまみだけ借りてきて、わたしたちの生き方にからめてなにがしか書いてみたもの」なのだそうです。別な表現を用いるならば、「わたしたちが生きるにあたって何かの助けになるようなヒントの種を埋めたもの」。きょうは第2章「悩むな、考えろ」のなかから、「禅問答」についての考え方を引き出してみたいと思います。

価値判断から自由になる

禅は、一種の魅力を備えているように見えると著者はいいます。禁欲的で、静謐(せいひつ)で、真剣で、座禅している姿には風景を墨色に変えてしまうような迫力があり、神秘的で、沈黙を通しているのに多くの言葉を読み取ることができる。だから、まるで禅僧たちはアナザーワールドにいるかのようだというのです。

しかしその一方、過去の禅師たちの言行を収録した禅語録を読んでみると、得体の知れない気合いこそ伝わってくるものの、いまひとつ理解できないのだそうです。そればかりか、悟りという言葉が繰り返されるにもかかわらず、悟りがどういうものか明瞭に説明されてはいないというケースも少なくないのだとか。

説明に似たような対話や文章があるにはあるけれど、抽象的な詩のような説明であるため、現実感がなく理解が困難。だから、ひょっとしたら悟りとは幻想や妄想の類ではないか、禅問答はふざけた言葉遊びか、ナンセンスでしかないのではないだろうかという疑問が持ち上がってくるということ。こうした思いは、誰しも少なからず抱いた経験があるのではないでしょうか?(90ページより)

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