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韓国に「おにぎり」を広めた日本人ビジネスマンの孤軍奮闘記

ダイヤモンド・オンライン 3/13(月) 6:00配信

● 要約者レビュー

 『おにぎりの本多さん』。ほのぼのとした物語を連想させるタイトルだが、本書の中身はそんなイメージとは大きく異なる。本書は好奇心からコンビニエンスストア業界に身を投じ、その後長きにわたって物流や品質の改善に寄与し、そして海を越えた韓国で食文化を改革したというバイタリティに満ちたビジネスパーソンの回顧録である。

 韓国に赴任して間もなく、著者が直面したのは「意識」の壁だ。「冷めたものを食べるのはお金がない人を意味するので、おにぎりや弁当は好まれない」「ヒット商品を出してもすぐ他のコンビニエンスストアが真似をするので、商品開発しても意味がない」といった社員や店舗オーナーの頑なな意識である。彼らのその頑なさに対し、おにぎりや弁当がいかにコンビニエンスストアにとって重要な商品であるかを訴え、説得するのは相当骨が折れることであっただろう。また当時のコリアセブンでは、コンビニエンスストアにとってなくてはならない清潔感がまるでなく、あまりの汚さに衝撃を受けるほどだったそうだ。「きれいにしろ」と口だけ言ってわかってもらえるものではないと、著者は自ら雑巾とモップを手に店内清掃を始めたという。

 著者は5年間の韓国での孤軍奮闘の中で少しずつ仲間を増やし、成功と失敗を積み重ねていった。その結果、韓国でもおにぎり記念日ができるほどに「おにぎり」の知名度を高めていったその過程と、長年の経験で培われた商売に対する考え方は、多くのビジネスパーソンの参考となるに違いない。 (下良 果林)

● 本書の要点

 ・現代は「モノがないから買う」時代ではなく「目を引くから」「自分へのご褒美に」といった「刺激」を求めてモノを購入する時代である。どういう状況なら財布のひもを緩めてくれるのか、を考え抜く必要がある。
・マーケティングは特別なことではない。季節やイベントといった要因から何が売れるのかを予測し、チャンスを逃さないようにきちんと売れる見込みのある商品を確保し、しかるべきタイミングで売る。この精度を上げることが重要である。

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最終更新:3/13(月) 6:00

ダイヤモンド・オンライン

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