ここから本文です

小倉優子「夫の不倫」離婚が「慰謝料ゼロ」でもおかしくない理由

デイリー新潮 3/13(月) 11:25配信

■浮気しても慰謝料ゼロ? 

 タレントの小倉優子さんが、カリスマ美容師である夫との離婚を発表した。離婚のきっかけは小倉さんの妊娠中の夫の浮気だという。しかも、その相手は小倉さんも知っている後輩だというから、精神的なショックは大きかったのは間違いないだろう。

 それにもかかわらず、今回の離婚では「どうやら慰謝料がゼロらしい」ということも話題になっている。

「こんなの男が100%悪いに決まっているのに、どうして慰謝料をふんだくらないのか」

 そう思う方も少なくないだろう。

 しかし、「相手の不実」=「莫大な慰謝料」というのは、ありがちな勘違いだ、と指摘するのは作家の藤沢数希氏である。

 藤沢氏は、新刊『損する結婚 儲かる離婚』で、結婚と離婚にまつわるさまざまな誤解を指摘し、法律的に正しい知識を解説している。以下、同書をもとにこの問題を考えてみよう(「 」内は『損する結婚 儲かる離婚』からの引用)。

■慰謝料の正しい定義

 そもそも、芸能ニュースなどマスコミで使われる「慰謝料」と、法律用語の「慰謝料」とは異なる概念である、と藤沢氏は指摘する。

「マスコミの報道で使われる慰謝料というのは財産分与なども含めて、離婚の際に支払わる総額のことである。

 一方で、法律用語の慰謝料とは『不法行為によって被害者に与えた精神的な苦痛に対して、その賠償として支払われる金銭』のことである」

 もちろん、配偶者が浮気をすれば、浮気された方は慰謝料を請求できる。ところが、その額は大したことがないというのだ。

「慰謝料の相場は、財産や所得に関係なく100万円や200万円といったものである。裁判官にものすごく嫌われて、最高に高くなっても500万円ぐらいだ。

 高額所得者の離婚では、将来の婚姻費用の前払いとしての解決金、財産分与などで数千万円以上の金額が動くことがふつうなので、こうした慰謝料は全体から見れば非常に小さいのだ」

 小倉さんの場合、人気タレントだけに分与すべき財産などは少なくない可能性が高い。そうなると、「慰謝料ゼロ」であっても、大勢に影響はしない。

 それどころか、夫婦の「財産」は結婚後に築いたものの総額になるので、正直に折半すれば、小倉さんの持ち出しになる可能性もあるのだ。同書では、やはり浮気が理由で離婚した矢口真理さんと中村昌也さんのケースをとりあげながら、矢口さんの所得の大きさを考えると、慰謝料よりは財産分与の金額のほうがはるかに大きくなる、と分析している(もちろんこの場合、支払うのは矢口さん)。

1/2ページ

最終更新:4/10(月) 16:13

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。