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【一度は乗りたい観光列車】地元のワインが飲み放題!? 北信濃ワインバレー列車 特急ゆけむり~のんびり号~

3/14(火) 12:30配信

旅行読売

長野電鉄【長野】

 白銀の山々に向かって乾杯! 北信濃の雪原は眩しいほどに陽光を照り返し、ワイングラスが輝いた。ブドウやリンゴの畑が広がる盆地の先に険しい峰を連ねているのは飯綱山、戸隠山、黒姫山……。北信五岳(ほくしんごがく)と呼ばれる山々だ。川の水は澄み、シラサギが羽を休め青空を映して輝いている。都会に暮らす者にとっては何もかもが新鮮だ。そんなぜいたくな車窓の景色を眺めながら沿線ワイナリーのワインが飲み放題、地元の食材たっぷりの弁当も味わえる。それが長野電鉄の北信濃ワインバレー列車だ。
 昨年12月に運行を始めたこの列車は、毎週土曜、長野駅を11時1分に出発する。4両編成の「特急ゆけむり~のんびり号~」の3号車が、ワインバレー専用車両となるのだ。4人用ボックス席が八つと1人席が4席。車両の中央にワインカウンターがあり、ワインリストを見て飲みたいワインをカウンターへ取りにゆく方式だ。
 この日のワインは、楠ワイナリー(須坂市)、たかやしろファーム(中野市)、サンクゼール(飯綱町)、カンティーナ リエゾー(高山村)から赤白1本ずつ。リストにはブドウの品種や味の説明があるが、百聞は一見にしかず。赤ワインを順に試すと、香りも後味も重みも色もさまざま。どれもそれぞれにおいしい! 続いて白ワイン。少々酔いながらも、酸味、甘み、香りの違いをしっかり感じることができた。
 そもそもなぜワイン列車なのか? 実は長野県は醸造に用いるブドウの生産量が全国1位。醸造量では神奈川県や山梨県に大きく水をあけられ6位だが、県内のワイナリーでは高い比率で県内産ブドウを使い、その土地ならではの個性的なワインを醸造している。また県では信州ワインバレー構想を策定し、ワイン産業の発展を推進している。県内には現在33社のワイナリーがあり、中でも長野電鉄が走るエリアは「千曲川ワインバレー」と呼ばれ、10社ほどがある。ならばそのワインの魅力と沿線の景観、観光を楽しんでもらおうとこの列車がスタートした。
 後日、前出の楠ワイナリー(須坂駅からタクシー10分)を訪ねると、「この地域の気候データはフランス・ボルドーのものと非常に近く、科学的にもフランス系ブドウの栽培に適していることがわかりました」と、代表の楠茂幸さん。味にも信頼がおけるはずだ。

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最終更新:3/14(火) 12:30
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