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セリエAは選手を入れ替えすぎ? 過去5年の起用選手数でイタリア勢が上位を独占

3/14(火) 15:58配信

SOCCER DIGEST Web

セリエA衰退の理由は安定感の欠如にも見出せるだろう。

 ヨーロッパの主要リーグにおいて、最も多くの選手を起用しているクラブはどこだろうか。現地時間3月13日、スイスに拠点を置くスポーツ教育機関『CIESフットボール・オブザーバトリー』が興味深いデータを公表した。
 
 CIESが発表したのは、ヨーロッパの5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス)における各クラブの国内リーグでの起用選手数。期間は2012年3月1日から2017年3月12日までの約5年間となっている。
 
 トップに立ったのは、137選手を起用したジェノア。単純計算でシーズンごとに27選手を起用していることになる。夏と冬にかかわらず陣容刷新をするジェノアは、移籍市場が閉じた後にほぼ別のチームに入れ替わっているケースも少なくない。
 
 実際、今冬のマーケットでもFWレオナルド・パボレッティ(ナポリへ)やMFトマス・リンコン(ユベントスへ)、FWルーカス・オカンポス(ミランへ)らを放出する一方、FWマウリシオ・ピニージャ(アタランタから)やMFアデル・ターラブト(ベンフィカから)を獲得するなど、10名以上を入れ替えた。
 
 しかし、選手の入れ替えが激しいのはジェノアだけでなく、セリエA全体の傾向と言えそうだ。
 
 CIESの起用選手数ランクでジェノアに続く2位こそグラナダ(129選手)だが、以降はキエーボ(117選手)、フィオレンティーナ(112選手)、インテル(111選手)、ウディネーゼ(110選手)、ローマ(106選手)、アタランタ(104選手)と8位までがほぼイタリア勢。しかも、グラナダは2009年夏から昨夏までウディネーゼやワトフォードを持つポッツォ家が所有する実質的にイタリア資本のクラブだったため、トップ8は事実上すべてイタリア勢が独占しているのだ。
 
 さらに、9位にはセビージャとサンダーランドが103選手で並んでいるが、続く11位はミラン(102選手)。上位11チームのうち実質9チームがイタリアのクラブとなっている。セリエAで5連覇中の王者ユベントスも、87選手で22位タイだ。
 
 一方で、54位タイまで公表されているランキングの下位に目を向けると、バイエルン(55選手)がアスレティック・ビルバオやボルシアMGと並んで最下位タイ。他にも、レアル・マドリーがパリ・サンジェルマン(64選手)と並ぶ48位タイ、アーセナル(65選手)が47位、バルセロナ(66選手)が46位と、欧州の強豪が少なくない。
 
 もちろん、このデータで一概に断言はできないが、選手を頻繁に入れ替えているクラブは安定性がないという見方もできる。近年、衰退が叫ばれるイタリア・サッカーだが、その要因のひとつはこうした側面にあるのかもしれない。

最終更新:3/14(火) 16:00
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