ここから本文です

映画「LA LA LAND」に見る、夢の実現と経済的成功。(玉木潤一郎 経営者)

3/15(水) 5:30配信

シェアーズカフェ・オンライン

先日、アカデミー賞授賞式での誤発表で話題になった、映画LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)。

物語は、ジャズの可能性を信じる男性ピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)と、女優を夢見る女性ミア(エマ・ストーン)とのラブストーリーを軸に、ミュージカル風に展開する。

話題の映画だけあって、批評はもちろん賛否両論あり、好き嫌いについても大きく分かれるところだろう。

なお、以下の内容では一部映画のネタバレを含むので、まだご覧になっていない方は読むにあたりご注意頂きたい。

■ラ・ラ・ランドで描かれる一つの成功
さて、この映画には様々な主題があると思うが、その中で主役のセブの成功までの道程について考えたい。

物語の前半、セブと恋人のミア、若い男女の二人は経済的に不遇だ。セブはジャズピアニストとして満足な収入を得られず、ミアは女優のオーディションに落ちてばかり。

序盤のシーンで、レストランでBGMのピアノを弾く仕事にいったセブは、店側の指示に反して自分がこだわるジャズの演奏をして、解雇される。

また、とあるガーデンパーティーではチャラいバンドでキーボードを弾きくことに屈辱を感じたり、その後も、セブが経済的に苦しむ最大の要因として、ジャズへの強いこだわりが描かれている。

おそらく経営者や起業家においても、同じ様に何かにこだわって事業をおこすケースが多いだろう。

いつか理想のジャズバーを経営することで、人々にジャズの素晴らしさを理解してもらうことを夢見ていたセブは、最終的に夢を叶えるわけだが、その成功までの軌跡には、企業にとって重要な示唆が含まれていると思う。

■ジャズへのこだわりを妥協するセブ
何かと理想のジャズにこだわり過ぎるセブが、安定収入を得るために、友人に誘われたバンドでメジャーデビューする。

そしてそのデビューライブを観た恋人のミアは、愕然とする。そのバンドの演奏は、本来のセブが目指すジャズとはかなり異なる曲調とアレンジで、いわゆる大衆ウケを狙ったエンターテイメント性の高い音楽だった。

果たしてセブのバンドは当たり、アルバムを出しては世界ツアーを繰り返す、売れっ子アーティストとなる。

女優を目指して芽の出ないミアは、そんなセブの成功を妥協の産物としてしか見ることができず、成功として認めることが出来ない。

セブが安定収入を得るためにバンドに参加したのも、動機としては夢であるジャズバーを開くための資金を貯めたり、ミアとの生活のためなのだが、セブの多忙ですれ違いの生活になってしまったふたりの溝は深い。

口論の末に、売れるためにこだわりを捨てたことは夢をあきらめたことなのだと、セブは恋人のミアに詰(なじ)られる。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

シェアーズカフェ・オンライン(SCOL)

シェアーズカフェ株式会社

SCOLはマネー・ビジネス・ライフプランの
情報を専門家が発信するメディアです。
現在書き手を募集しています。特に士業や
大学教授、専門家を歓迎します。